今や共働きが当たり前の世の中ですが、仕事をしながら子育てをするってホント大変ですよね。
私は小学4年生の息子と5歳の娘がいます。
今までシングルマザーとして子育てをしながら働いていましたが、息子が小学生になった時、保育園とは違った生活リズムになかなか慣れず、苦戦したことをよく覚えています。
労働者を考えてくれていた、保育園は朝早く・夜は遅くまで預かってくれるから生活リズムも作りやすいんですよね。
小学生にあがると下校時間が早く、低学年のうちは学童保育を利用しました。
ただ学童保育は働く保護者達を支援しているはずなのに、季節ごとにイベントがあったり、父母会があり定期的に会議があったりと何かと日中に参加が多く、仕事調整が必要だったり、休みがつぶれたりと大変でした。
よく「小1の壁」と言われて社会問題になっていますが、小学校入学と同時に仕事を見直す方は多いのではないでしょうか?
私も職を変えるかどうか真剣に悩みました。
そんな時学童卒業に向けて動いているママさんがいて、「その手があったか!」と私も実践し、3年生いっぱいで学童保育を卒業できたので、その時の5つの準備を紹介したいと思います。
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学童保育ってどんなもの?
学童保育は共働きや片親家庭で仕事のため子どもの面倒が見られなかったり、介護・病気治療で子どもの保育が出来ない時に利用出来るところです。
私が利用していた学童保育は市町村運営のものでしたが、ほかにも民間運営のものや法人運営のものなどがあります。
ただ運営といっても、指導員の確保や給与、建物の修繕維持、学童の経営・管理がメインとなっているので、子どもたちとのかかわり方やルール作りにはほとんど関わりません。
そこで、大体の学童保育では父母会があり、保護者が運営側の方針に沿って指導員と相談しルールを作っていくことで学童は成り立っています。
なので学童保育によって年間予定やルール、保護者の関わり方がだいぶ変わります。
私が利用していたところは幼稚園児~小6まで在籍しており、父母会の役員は8名程で上級生から名簿順に指名され、必ずみんなが平等にやるようになっていました。
そして季節ごとにイベントがあって、そのイベントごとに役員じゃない保護者も係を決め準備や当日手伝いを割り振り、会計や実施報告書を作成するといった流れがありました。
うちの子はこういった学童の行事を楽しみにしていて、子どもと一緒に参加することで他のママとも仲良くなり、普段でも友達ママに子どもを預けることもあり、繋がりが出来ていくことは学童保育の利点だと感じています。
なんで学童は大変なの?
先生と呼ばれる指導員の方々は雇われているだけであって、主体は保護者なんです。
学童のルールやイベントの準備・話し合いは保護者が集まって行っていきます。
おそらく私が利用したところは保護者の参加が少ない方だったと思いますが、それでも1~2か月に1度の話し合いと、イベント前には毎週のように集まり準備がありました。
集まりが多い学童ではイベントも頻回だったり、会議も月に何度もあったりするところもあるようです。
小学生になるとPTAや、地区の育成会(子ども会)、サッカークラブでも保護者会があったり、近所の自治会もあったりと役員ごとが多いんですよね。
私は学童の会議や準備のために子どもは母に預けて参加している状態でした。
子どもの為と思い仕事も調整し休みを取り、急遽問題があったとかで学童の会議があれば、同僚に頼んで仕事を変わってもらって土日働き…
親子の時間も奪われるし、そこは正直負担でした。
きっと私以外にも負担に思っているママさんたちは多かったと思います。
学童保育って働いている保護者が前提なのに、なんでこんなに集まりが多いのかな?
とっても疑問でしたが、あるママさん達の声をきいて納得しました。
「せっかく学童で子ども同士仲良くなったから、みんなで何かやりたいよね」
「先生に預けっぱなしじゃなく、日ごろできない事を子ども達に色々経験させてあげたい」
確かにそういう気持ちはわかります。
ただ、みんな仕事形態が違うし、数時間のパートだけの人もいれば、正規職員で残業が多い人もいるし、私みたいに片親だけで育てている人も少なくないんです。
それなのにみんな一緒に…はなかなか難しいですよね。
きっと学童に求めているものが各家庭それぞれ違うからこそ生じる問題なのかな、と思いました。
学童から卒業のために実践したこと
息子が小学2年生になってしばらくしてから徐々に「いつまで学童に通わせるか?」なんて話題がちょこちょこ出るようになっていきました。
利用していた学童は6年生まで預かってくれるけど、基本的には鍵っ子になれれば退所というルールでした。
※定員いっぱいのところは、低学年優先で、高学年は希望しても預けられない場合もあるようです。
子どもを人に預けないと出来ない会議があったり、行事の準備を親だけでやったりすることに本末転倒な思いでいたので、私も退所が出来ればしたいと思っていました。
しかし、よく物をなしたり忘れたりする息子に鍵を持たせるのは不安です。
しかもだんだん誤魔化すことを覚えてきていたので、一人で家にいて何をしでかすかわからないことも不安でした。
そんな時「うちは今から一人で家に居られるよう練習してるよ」というママさんがいて、私もやってみよう!とすぐに思いました。
ただ、うちは息子が学童を楽しみにしていたので、これから学童をやめる準備について息子と話し合いました。
初めは学童へ行きたいと言っていましたが、学童以外の友達とも遊べることや休日に出かけることも出来ることなど説明したら納得してくれました。
本人も納得してくれたし、まず一人で家へ帰ってくる練習をしました。
毎朝通っている道だから問題なさそうですが、意外とそうでもないんです。
実際平日休みの時学童を休ませ一人で帰ってくるようにしたら、徒歩20分の距離を40分以上かけ帰って来ました。
小2ではまっすぐ帰ってこられないのか?いやいや他の子はちゃんと帰って来るんだからうちの子もできるはず…!
学童へ行かずいつもと違うせいか、はしゃぎ過ぎちゃうようだけど注意しながら何度か繰り返したら問題なく20分で帰ってきてくれるようになりました。
帰り道は慣れなんだと思いました。
次は家で過ごすときのルールです。
初めに決めたルールは、帰って来てから宿題を先に済ませること、親がいないときは友達を家に上げない事、遊びに行くときはどこに行くのかメモを残すことを決めました。
また、火の取り扱いはしない事、訪問者は出ない事、も決めました。
初めは土日の留守番から始め、次に学校から帰ってきたら一人で留守番させるようにし、徐々に一人で家に居ることから慣らしていきました。
留守番を始めたのは2年生の終わり頃、実際留守番をさせてみたらコップに飲み物を注ぐ時にこぼすことが多かったり、お菓子の袋が開けられなかったりと今まで気きづかなかったけど出来ないことがたくさんありました。
また遊んだものが全て出しっぱなしで、仕事帰りにこんな状況になっていたらイライラMAXになりそうなので、一つずつ片付けられないなら5時には一度全て片付けるルールも追加しました。
こういったお試し留守番中に気づいたことを徐々に解決していくようにし、3年生になって留守番も問題なくなってきたら、仕事の日も週に1~2回学童を休むようにし徐々に休みの回数を増やします。
夏休みなどは学童へ行く日も多かったですが、息子も家での生活に慣れてくると「今日は学童休みたい」というようになってきました。
ただよく物をなくす息子なので鍵をなくしたら…といった不安は残っていました。
こればかりは連絡が取れないと困ると思ったので、キッズ携帯を持たせ連絡できるようにしました。
キッズ携帯はGPSで居場所がわかるし、連絡先も限定できるし鍵っ子には必須アイテムだと思います。
ただ、鍵をなくしてずっと外にいるのも心配なので、近所のお友達のママにも一人で家に居ることを話しておき、何かあったら協力してもらいたいことを伝えておきました。
息子にも何かあったら友達のママに相談するよう言っていていましたが…早速カバンごと鍵もキッズ携帯も失くし、お友達ママにお世話になりました。
かばんはすぐに見つかりましたが、近所のママにお願いしておいて心から良かったと思いました。
息子も家に入れないことを体験したら、それからは荷物がなくならないよう注意するようになり、学校の忘れ物もだいぶ減りました。
こうやって4年になると同時に学童を卒業しました。
まとめ
自分の苦労話しばかりになってしまいましたが、皆さんはもっと大変な思いをして学童を利用されている方も多いと思います。
学童保育の経営・管理体制から保護者の意見が反映されやすいのは良いですが、今までの流れと一部の保護者の熱意によってイベントが多かったり、会議が多かったりと集まりごとが多くなって大変になっていくんですよね。
大変な中にも子どもとの関わりの一環として楽しんで行事や会議に参加できれば、やりがいもあり子どもの放課後の保証もしてもらえてとてもいい環境の学童保育ですが、すべての家庭において良いかというとそうじゃない現状です。
また基本的に家で子どもが見られないから預けるので、家で見られる状況となれば学童に通い続けてはいけないんじゃないかとも思います。
そこで学童卒業のための5つの準備をまとめました。
1.下校時注意!まっすぐ家に帰ってこられることを確認する。
2.留守番時のお家ルールを作る。
我が家の場合:宿題を先にやる
親がいないときは友達を家に上げない
帰宅後どこか行くときはメモを残す
火を使わない
3.訪問者の対応はしない
4.学童へ行きながらも一人で過ごせるかお試し期間をつくる。
5.キッズ携帯を持たせる
6.近所に子どもが一人で家に居ることを知らせ、協力してもらう
お家ルールは子どもの性格や、環境によっても変わってくると思うのであくまで参考です。
ご近所に頼れる方が居ない場合もあるかと思いますが、学校や児童相談所に声をかけておき、子どもだけで対応が難しい時の頼りどころを作っておくことは重要だと思いました。
皆さん、仕事と育児と大変だと思いますが、少しでも参考になって家族の時間が充実したのもになればと思います。
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