田舎に根付く消防団って?

田舎では、小さい頃から当たり前に耳にする「消防団」という言葉。
私には、とても馴染みのあるものですが、都会に住んでいるとなかなか耳にすることもなく、消防団の存在を知らない人も多いのではないでしょうか?

消防団とは何なのか?どういう活動をしているのか?
今回は、田舎に根付く消防団について詳しく紹介していきたいと思います。

消防団って何だろう?

消防団とは、市町村などの自治体に設置された消防機関です。消防署に勤めている消防員ではなく、ごくごく一般人が地域の安全を守るために任意で加入します。任意と言っても田舎では各家庭から一人の参加が決まっていたり、役員で決まったりと、市町村によって加入ルールはさまざまです。言わば、ボランティア活動のようなものです。

消防団の活動内容とは?

消防団の活動は、火事になったときに火を消すだけ…と思っていませんか?
実は、消防団って意外と大変なんです…。

例えば、火を消すためにはまず訓練が必要ですよね。
月に数回の防水訓練や消火訓練があります。
防災イベントなどにも積極的に参加します。

もちろん、火事になったときにはすぐに消火活動にあたりますし、救助活動などもできる範囲で行います。
ちなみに、私の育った田舎の消防団は、防災系のイベントだけではなく村のお祭りや花火大会などにも出席して地域の安全を守ります。

夜回りパトロールなどもこなしています。どんなときにでも消防団が近くにいるというのが私たちにとっては、ごく普通のことなんです。

消防団って役に立つの?

これは、本当に即答したいことですが…消防団はめちゃくちゃ役に立ちます!!
私の住む田舎では、市の消防車が到着するよりも早く、必ず消防団が先に到着し消火活動や救助にあたります。

田舎では、119番通報をして消防車を待っていても間に合わない場合が多いのです。
特に、田舎で多いのは山火事!

都会では山を見ることがないので想像がつかないかも知れませんが、山火事は毎月数件と言っていいほど頻繁に起こります。

山に火が回ると広範囲で火災が発生し、大変なことになるのですが、それをできるだけ早く回避するのが消防団です。地域の安全の為に動く消防団ってすごいですよね。

都会育ちの人が消防団を抜けたくなる理由とは?

田舎で育ち、田舎の当たり前を小さい頃から見てきた人は、消防団の活動も楽しんでやる人が多いんです。
しかし、都会から引っ越してきたり、田舎暮らしに慣れていない人は、消防団を辞めたいと悩んでいる人もいます。

なぜか!?

そう…消防団って大変なんです。

一番大変なことは、どんな日でもどんなタイミングでも招集がかかれば駆け付けないといけないということ。
それが深夜でもぐっすり眠っている最中でもいつでも駆け付けなければなりません。
なぜなら、火事は待ってくれないからです。

一分一秒を争う活動…それが消防団の活動なのですね。

誰でも消防団に入れる?

消防団へは、やる気さえあれば誰でも入ることができます。
特別運動ができないとダメとか、経験がないとダメみたいなことはありません。
それに、女性消防団員も意外といるんですよ。

私も過去に数年消防団を経験しました。
今は消防団には入っていませんが、消防団の活動を手伝うことはあります。

夜中に呼ばれたり、しんどいこともあるけど、自分の力で地域の人を守っているという感覚は気持ちいいものですよ!

まとめ

1.消防団とは任意で参加する消防活動をする人たちを言う
2.消防団の活動は消火活動やイベント参加などさまざま
3.消防団は地域の人から信頼され、とても役に立つ
4.都会育ちの人は消防団を抜けたい人が多い
5.消防団はやる気さえあれば誰でも参加できる

これが田舎に根付く消防団の真実です。

それぞれ田舎によっては独自のルールがあったり、参加がゆるい地域もあれば、参加するのに団員投票があるほど消防団が人気な村も存在するようですよ。
私は消防団に頻繁に関わっていますが、火事のときに自分の村だけではなく、近くの村の消防団があちらこちらから集まってくる姿は何度見ても感動します。

最近の建物火災では、夜中3時過ぎにもかかわらず50台を超えた消防車が集まりました。
これは、当たり前のようで当たり前じゃないこと。

地域で協力できるのも、田舎の良いところだと思っています。
こういった消防団の活動に関われる機会があれば、みなさんに是非経験してもらいたいと思います!
もし機会があれば積極的に活動に参加してみてくださいね。