子どもが入院することになったら、付き添いについて考えますよね。
私は、以前小児病棟で看護師をしていました。
今現在は3人の息子の子育て中です。長男は8ヶ月3週間入院したことがあります。
その際の経験や看護師をしていた経験が役付き添いをしていて悩まれている方の役に立てたらいいなと思います。
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子どもが入院!保護者の付き添いは必要?気を付けるべき注意点は?私の経験
私が勤務していた病院では、24時間付き添いが必要でした。
大部屋は最高4人で、個室もありました。
大部屋となると、やはり同室の患者の付き添者同士のトラブルがありました。
例えば、テレビの音がうるさい、お見舞客が多すぎる、子ども泣き声が耳障り…などの苦情が多かったです。
外来の情報や入院歴があれば、最初から個室にしたり、同室者の状況で部屋割を考えて対応します。
しかし、なかなかそういう情報は事前に得ることが出来ません。
どうしても入院初日は状態が悪いこと、今までに体験したことのないこと、環境の変化も重なり、子どもはぐずりがちになってしまいます。
お互いさまと分かってくれる人もいましたが、残念なことに皆さんがそうではありませんでした。
大人ももちろんそうですが、子どもは夜間に不安定になることが多いので、子どもが安心できる環境を整えるのも大切です。
子どもはお母さんに抱っこされるのが一番安心します。
しかし、抱っこしないで、スマホやタブレットを触らせてばかりの家庭もありました。
大部屋で子どもがぐずっている時などは、散歩をさせて気分を紛れさせたり、プレイルームで遊んでもらったり、玩具や絵本、ベッド上でできる遊びを一緒にしたり、あやしたりもしました。
また、了解を得て看護師や保育士がかわりに抱っこしたりもしましたが、人手が足りず、なかなか一人にじっくりかまってあげられない時もありました。
私が勤めていた病院は、夜間の入院や付き添い者が席を外すときのために、夜間の保育士も勤務していました。
いかにトラブルが起きず、患者同士がより良い入院生活を過ごせるか考えるのも看護師の仕事だと思います。
息子が入院した病院は夜間の付き添いが出来ませんでした。
個室であれば付き添い可能でしたが、個室加算としての料金がかなりかかってきます。
私の子供が入院した病院は、個室加算が7,000円/日でした。
数日ならなんとか行けますが、1週間~1か月~となると、大金になってしまいます。
私の住んでいる自治体では、中学生以下の医療費の負担は0ですが、保険がきかない部分は補助が出ないので、個室加算の分は全額自己負担!
部屋代だけで月に20万以上…正直、厳しいです。
夜ぎりぎりまで付き添い、朝、面会開始時間に合わせて病院に通っていました。
息子が寂しがっていないか、泣いていないかなどすごく心配でした。
寝かしつけて帰るのですが、後ろ髪を引かれる思いでした。
夜、看護師に預けて大丈夫かなども、入院当初は信頼関係が全くできていなかったので不安でした。
もちろん、担当看護師によっては安心できるときもありましたが、毎日同じ看護師さんがいらっしゃるわけではありません。
初めて自分が付き添う側になり、看護師と患者の間で信頼関係が大切だと思いました。
息子が入院中に、個室の親御さんと仲良くなれ、その方が息子の夜間の状態を教えてくれることもありました。
私が勤めていた時に遭遇していたトラブルには全く遭遇せず、お互いを助け合って付き添いをしていました。
ルール、マナーを守って助け合うことは本当に大切だと思いました。
子どもにとって、親は一緒にいるだけで安心できる唯一の存在です。看護師や保育士では100%代わりにはなりません。
できる限り付き添ってあげてほしいです。
そして、せっかく一緒に入れるのですから、その間はしっかり子どもと向き合ってあげてください。
そうすれば同室同士のトラブルはある程度防げるものだと思います。
しかし入院中のマナーが守れないのであれば、子どもには可哀そうですが付き添わない方がいいと思います。
そこがトラブルの元になるからです。
子どもが入院!保護者の付き添いは必要?同室者とトラブルがあったらどうする?
付き添い中の注意点は病院のルール、マナーをしっかり守るということです。
大声で話さない、子どもが泣いていたらほったらかしにしない、携帯をずっといじらないなど当たり前のことです。
当たり前のことを守ることで、同室者同士が快適に入院生活を送ることが出来ます。
入院して月日が経ち、子どもの状態が落ち着いてきているのに、同室者がうるさい場合や同室者とうまくいかない時があります。
そういった場合は担当看護師に報告していいと思います。
看護師が部屋の環境を整えるのも大切なことです。
担当看護師が動かない場合は上の看護師に行っていいと思います。
同室者を注意してもらうか、注意してもらわないか、注意してもらっても相手が聞く耳を持たない場合もあります。
その場合はどちらかが部屋を変わる形になります。
病院側の判断で部屋を変わるのであれば、個室加算は病院側の負担になるので問題ありません。
しかし「うるさいので個室にしてください」と言ってしまうと、患者都合となり個室加算がかかってしまいます。
そうなると「うるさいのはむこうなのに、なんでうちがお金払うの?(怒)」という気持ちが芽生えてくると思います。
そうならないためにも、何度でも担当看護師に報告してください。
金銭面にゆとりがあり、我慢の限界であれば、ご自身で対応するのも仕方がないと思いますし、付き添い者のストレスには代えられません。
ただ、個室は苦情があった時のためだけの部屋でもないことを十分に理解しておいてください。
個室が必要な病状の患者さんで埋まっていることもあるので、患者の状態に応じて部屋分けしていることも念頭に置いていてくださいね。
まとめ
・子どもが不安を感じないためにもできる範囲での付き添いはした方がよい。
・同室者同士の助け合いも大切だ。
・トラブルが起きないためにも病院側のルール、マナーを守る必要がある。
・マナー、ルールを守らない同室者の場合、担当看護師や看護師長に報告する。
・ストレスをためない入院生活を送るためにも何度も報告する。
・我慢の限界でなければ、自分から個室に行きたいなど言わない
当たり前のことが出来ない付き添者も増えています。
お互いがルールやマナーをしっかり守って、快適な入院生活が遅れることが大切です。
付き添い者同士がストレスをためないように協力し合える関係がベストです。
子どもたちのためにもトラブルが起きないようにお互い気をつけましょうね。
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