子供部屋は何歳から必要?成長に沿った子供部屋の考え方をご紹介!

子供が自分で出来ることが増えてくると、気になるのが子供部屋の事。
子供部屋をつくるのは家全体の配置を見直すことにもなりますし、時には一軒家を買ったり、部屋数の多い物件に引っ越したりと、家庭の一大イベントにも発展していきます。

私自身も3歳の娘と今は一日中リビングで過ごしていますが、年齢に応じた子供部屋の作り方のコツはないものかと考えました。
そこで、子供部屋をつくるメリットと子供部屋を与えるタイミングの考え方、そして子供部屋をつくる時の注意点を紹介します!

子供部屋は何歳から必要?子供部屋をつくるメリットとは?

子供部屋をつくる具体的なメリットを4つ上げてみます。

①集中できる環境

勉強や習い事などの復習・練習に集中して取り組みやすい環境になります。

②整理整頓ができる環境

荷物や洋服など自分のものは自分で整理整頓することを学ぶ環境になり、責任感が強い子供になることが多いようです。

③プライバシーが守られる環境

自分をじっくりと見つめて過ごせる環境です。
異性を意識する年代も段々と早くなってきているので異性の兄弟がいる場合は早めに考える親が多いようです。
また、早い段階から部屋を持つことで、他者のプライバシーを尊重する意識も育まれます。

④規則正しい生活ができる

家族で生活の時間帯が違う場合、同じ部屋だと誰かが動くたびに気になって起きてしまうかもしれません。
子供部屋があれば、自分に適した生活リズムで規則正しい生活をしやすくなります。

子供部屋をつくるメリットはいろいろありますが、では、いつから与えるのがよいのでしょうか?
次に、具体的に子供部屋を考え始める「幼児期」と「小学生」での、子供部屋の意義をご紹介していきます。

子供部屋は何歳から必要?幼児期から子供部屋を与える場合

幼児期はまだまだ目が離せず、お子さんも親と一緒に過ごしたがる年代。
生活は遊びが中心の幼児期の子供部屋は「個人的な生活をする場所」というよりは、「自分のものを置く場所」、そして「寝るだけの場所」ととらえる方がよいでしょう。

幼稚園の鞄・服・おもちゃを置く位置…といった決まり事を守ることで、お子さんが自発的にお片づけをするような意識が育まれていきます。
この時は、部屋の中に片付けやすい棚や目印などをつくって、子供が分かりやすくなる工夫をするだけでいいかもしれません。

子供部屋は何歳から必要?小学生から子供部屋を与える場合

本格的に子供部屋や子供スペースが必要となってくるのは小学生からではないでしょうか?
実際に、小学校へ上がるタイミングで子供部屋をつくる家庭が最も多いようです。

勉強が中心の小学校に進むと、教科書やお習字セット、絵の具セットなどの教材や個人の荷物が増えていきます。
さらに着替えや体操服などもいつもきちんと整えておく必要がでてきます。

しかし、低学年の時はまだ、生活は幼児同様で寝るとき以外は家族と過ごす場合が多いようです。
宿題をする時だって、わからないことがあったらすぐに親に聞けるリビングの方がはかどりますし、親も目の届く範囲にいるので安心できます。
低学年の時は、「寝るため」そして「子供の荷物がリビングで溢れてしまわないための保管場所」として子供部屋は活躍します。

中学年や思春期と言われる高学年になると自立心の芽生えや身体の変化が起こってきます。
成長によってホルモンバランスが変わると、子供は自分の心と体の変化に戸惑い、今まで平気だったことを恥ずかしがったり、嫌がったり、ちょっとしたことで怒ったりするようになります。
親としても子どもとの接し方に戸惑う時期になるでしょう。

異性を意識するようにもなるので、この頃になるとプライベートを守れる自分だけの部屋を持つ意義が強まっていきます。
また、叱られたり、友達と喧嘩したりしたときに、大人が「どうしたの?」と気に掛けることもいいのですが、1人でじっくり自分と向き合うことも大切となってきます。子供部屋のルールや家族の決まりごとも守って使えるようになってきますので、この時期には子供部屋を用意してあげられるといいでしょう。

子供部屋は何歳から必要?子供部屋をつくる時の注意点

さて、いざ子供部屋をつくり、ずっと目の届く範囲で生活していた子供が部屋で一人で過ごすようになると、親として気になることも出てきますよね。
子供部屋をつくったことが、家族にとって良いことだったと思えるように、注意したいポイントをご紹介していきます!

①鍵をつけない

プライベートを守る空間は大切ですが、カギを付けて完全に閉じこもってしまえる環境をつくるのは危険です。
その代り、親としても部屋に入る時はノックをするという配慮を忘れないようにしましょう。

②テレビやパソコンを置かない

テレビやパソコンがあると部屋に引きこもる時間が大幅に増えてしまいます。
これらは勉強する際に気が散る原因となりますし、部屋でゲームに熱中していても親の目が届きません。
部屋はあくまで「寝る」「勉強する」「身支度をする」場所とあらかじめ伝えておくとよいでしょう。
また最近は防犯などの理由からスマホを持つ子供も増えていますが、充電器をリビングに置いたり、使用をリビングだけにするというルールを決めておくことも大切です。

③玄関から遠いところに作る

玄関から直接子供部屋へ行けないようにすることも必要です。
リビングや共有スペースを通らなければいけない場所にすれば、子供のちょっとした変化にも気づくことが出来ますし、“勝手に友達が上がっていた”“知らない間に外出していた”ということも防げます。
マンションの場合は難しいかもしれませんが、重要なのは「必ず親の顔を見る」場所につくるということです。
プライベートを守ることと孤立させることは違うので、気を付けておきたいポイントですね。

まとめ

1、子供部屋をつくるメリットはたくさんある
2、幼児期に子供部屋をつくる意味は自分のものを置く場所を決められること
3、小学生で子供部屋をつくる意味は自分のプライバシーを守れる場所を確保できること
4、子供部屋をつくる時の注意点はプライバシーを守りつつ孤立させないこと

あなた自身のお子様に子供部屋をつくるベストなタイミングはみつかりましたか?
どんなタイミングでも、親が一方的に決めるのではなく、子供とよく話し合って決めていきたいですね。

そしていざ実行した時に大切なのは「トライ&エラー」を恐れないことです。
「試しにベッドを個室に移してみる」「とりあえず、一人で勉強してみる」といったお試し期間を設けて、“やっぱり一人では寝られない…”“勉強が集中できない…”となったらいったん元の形に戻し、時期をみてまたトライしてみることを面倒くさがらないことです。
決めたことは必ず遂行する、という姿勢よりも柔軟に考えながら、子供の成長に適した環境をつくっていってあげましょう。