寒くなってくると体調を崩す方も多くなると思います。
これが子どもとなると手を焼くママさんも多いんじゃないでしょうか?
また、高熱でグッタリしている我が子を見るのは心配ですよね。
私は小4と年中の子を持つ母ですが、看護師としても多くの子ども達を看てきました。
もちろん自分の子が具合悪くなった時、困ったことやどうしていいかわからないことも沢山ありました。
そんな経験から、発熱時の対応とやってはいけない事について紹介したいと思います。
スポンサーリンク
熱の出始めに気づいてますか?
元気に遊んでいたのに高熱が出ていた!なんて経験したママさん多いんじゃないでしょうか?
幼い子ほど具合が悪くても伝えられないので、気づくのも難しいと思います。
体調の悪い時のサインの一部を紹介するので参考にしてください。
・お昼寝が長くなる。寝起きで顔が赤い。
・いつも以上にハイテンションになっている。
・体が熱いのに手足が冷たい。
・元気よく遊んでいるけど、ゴロゴロしたり座ったりして動かないで遊ぶ事が多い。
・目が充血している、眠そうにトロンとしている。
大人でも寒気からくる人がいたり、関節痛がある人がいたり症状は様々だと思いますが、だいたい「いつも○○になると熱がでる」のようにパターンがあると思います。
子どもも一緒で、何度か熱を出していると、だんだん自分の子が熱を出すパターンがわかってくると思います。
ちなみにうちの子は夜中に異様に体温が高いと感じるときがあり、次の朝は平熱でも日中8割方熱を出していました。
病気の熱と元気の熱
どんなに予防していても熱が出るときは出てしまうものです。
まず、熱といっても何度から発熱というか知っていますか?
子どもも大人も一緒で37.5度以上を発熱(微熱)といい、38.0度以上を高熱といいます。
ただ、子どもの平熱は37.0度前後なので、すぐに37.5度を超すけれど「37.5度過ぎたから熱が出た!」と焦らず、子どもの様子を見てみてください。
服を着すぎている、室温(気温)が高い、運動や食事の後などではありませんか?
子どもは体温調節が未熟なので汗をかきにくく、体温だけ上がることがありこれを「うつ熱(こもり熱)」と言います。
うつ熱は病気じゃなく、熱が37.5度以上になり38.0度を超えないことが多いです。
うつ熱と病的発熱の見分け方は手足の温かさが一つの目安になります。
病気の時は熱の上がり始めに寒気があり手足が冷たく体だけ熱くなるのに対し、うつ熱には寒気はなく、体も手足も火照ります。
こんな時は服を減らして涼しい環境を作ってあげてください。
それでも熱が下がらない時は病気の可能性を考えましょう。
このように熱の原因を考えてみると、病気なのか一時的なものなのか判断できるかと思います。
また、普段から熱を測り平熱を把握しておくのも大切ですよ。
熱が出た!受診するタイミングは?
実際子どもが熱を出たらどうしていますか?
まず、ほとんどの人が病院に受診すると思いますが、病院がやっていない夜中に熱が出ることが多いんですよね。
夜だと病院へ行った方がいいのか、次の日まで様子を見た方がいいのか迷うんじゃないかと思います。
そんな時は以下の状態を目安に受診してください。
2.顔色が悪く、苦しそうにしている。
3.元気がなく、ぐったりしている。
4.38℃以上の高い熱が出て、頭が痛いとか、吐くなどの症状がある。
5.意識がもうろうとしている。
6.苦しそうに息をしている。
7.強い腹痛を訴える。
8.ひきつけを起こしたとき。
上記のように症状があったら夜でも受診を考えた方が良いですが、40度の発熱でも脳にダメージを受けることはないと言われているので、水分が飲めて熱が高いだけなら翌朝の受診を考えてもいいかもしれません。
ただし、生後3か月くらいまでの赤ちゃんは重大な感染を起こしていることがあるので、必ず受診してくださいね。
熱が出た時の子どもの看病
病院で診てもらって一安心、でも家で24時間見ているママさん…布団で休んでもらいたいのに動き回ったり、ずーっと泣いていたりと子どもの看病って大変で、悪化するんじゃないかと心配もありますよね。
うちの子は39.0度でも家中走り回ってしまうのに、夕方になると愚図るので家事で離れることもできませんでした。
病院のようにベッドしかない環境ならいいのに…と思い、家の中でもベッドだけの環境に近づけるためリビングに布団を敷いてみました。
そうすると辛くなれば自分から布団で寝る、夕方家事で離れても布団でゴロゴロしてくれるようになったんです!
また、高熱だと病院で脇の下や足の付け根を冷やすと良いと教えてもらうかと思います。
冷たい枕や小さい保冷剤を両脇に当てられれば一番いいけど、じっとしていない子どもを冷やすのは難しいんですよね。
私も色々工夫をしてみましたが、何度やっても外されていました。
一番長く外されなかったのは、フェイスタオルを長くなるよう三つ折りにし、両脇を通して背中で結び、脇のあたりに小さい保冷剤を当てる方法です。
保冷材は直に当てると冷たすぎるので、必ずタオルに包んで調節してください。
また、リュックサックみたいなものに冷たい枕を入れて背負わせておくのも効果的でした。
ただ、冷やすことを嫌がる時はもしかしたら寒気を感じているかもしれません。
手足が冷えている時や震えている時は寒気がある時なので、冷たいものは外してしっかり布団で温めてあげてください。
よくおでこを冷やす物も売られていますが、熱を下げる効果は無いので嫌がる時は無理に使用しなくても良いと思いますよ。
本人が気持ちいいと感じる時に使ってあげるといいですね。
子どもが熱を出した時にやってはいけないこと
子どもが保育園に行っていた時に身近であった話しです。
10か月の子が熱を出して寝室にあるベビーベッドで寝ていたそうです。
夕方4時頃よく寝ていたのでママさんは夕飯の準備を始め、家事が落ち着いた7時頃様子を見に行ったら息をしていなかったということがありました。
原因は吐物が詰まっての窒息だったようです。
このように熱が出ている時はどんな症状があるかわからないので、必ず子どもから目を離さないことが大切です。
また、看護師として働いていた時によく聞いた話ですが、朝子どもが熱を出しても仕事へ行くために解熱剤を使用して保育園に送っていくというものです。
確かに子どもの熱で、突然仕事を休むと連絡するのはとても言いにくいと思います。
「先週も熱で休んだのにまた…」と頻回になってしまうと余計ですよね。
しかし、解熱剤を使って熱が下がり元気になったとしても病気は治りません。
それどころか発熱とは侵入したウイルスや菌をやっつけるための生体反応なので、その熱を抑えてしまうとウイルスや菌は増殖し放題となるのです。
薬の効果が無くなった時、より重症化しやすくなるので入院という結果になりかねません。
また、治るのにも時間がかかり余計に仕事を休むことになるだけじゃなく、なによりも子どもが一番苦しむ結果になってしまいます。
仕事は大事ですが、子どもが苦しんでいる最初のサインは見逃さないで欲しいと思います。
まとめ
子どもの熱に関して色々書きましたが、まとめますと…
- 熱の出始めにはサインやパターンがある。
- 病気じゃなくても熱がでることがある(うつ熱)ため、熱の原因を考える。
- 普段から熱を測って、平熱を把握しておく。
- 夜の受診目安、高熱だけならすぐに受診しなくてOK。
- 子どもが居やすい場所に布団を用意する。
- 熱が出て冷やす時は保冷剤をタオルで両脇に当たるように巻き付ける、リュックサックに冷たい枕を入れて背負わせる。
- 寒気を感じている時は冷やさずに温める。
- 熱が出た子どもからは目を離さない。
- 親の都合で解熱剤の使用はしない。
といったところになります。
あくまで持病がない子について書いたので、喘息や先天性疾患など持病がある子は主治医の指示に従ってください。
子どもが生まれてからしばらくは熱を出すことは少ないと思いますが、保育園などの集団生活をするようになると、頻回に熱が出るようになりますよね。
私も子どもが毎週熱を出しては仕事を休むことが3か月続いたこともありました。
これはウイルスや細菌に対する免疫が無かったり、弱かったりするので当然なんです。
私が通っている小児科の医師は「小さいうちに病気に罹っておかないと、大きくなってから病気しやすくなるよ」とよく言っていました。
元気に過ごしていくためには、病気になって免疫をつけていくことも必要なのかもしれませんね。
スポンサーリンク