人との関係を円滑にしたい時に心がけたいのが「マナーを守る」ということです。
マナーは社会生活においては特に重要で、身に着けていなければ時には信頼を損ねてしまうこともあります。
でも、そもそもマナーって一体何なのでしょう?
そして、どうして必要なのでしょうか?
マナーの意味と共に、最低限知っておきたい日本での「生活のマナー」「食事のマナー」そして「ビジネスマナー」をご紹介していきます!
スポンサーリンク
これってマナー違反?マナーとは何か?
「マナー」の意味は「行儀」「礼儀」です。
一般的にはその場その場においての作法であったり、その文化で生きるときの行儀の事です。
要するに「他人を不快にせず、自分も心地よく生活するための決まり」です。
そしてその根本は「他人への思いやり」です。
では、具体的にはどういうことがあてはまるのでしょうか?
携帯電話のマナーで言うと、歩きながらスマホを見ていたら人にぶつかってけがをさせてしまうかもしれませんし、乗り物の優先席付近で使うと心臓ペースメーカーなどの医療機器に干渉してしまうかもしれませんよね。
また、煙草については、煙草嫌いの人の近くで吸うと受動喫煙となり不快に思われてしまうこともあるでしょう。
そしてこれらは、身体的、金銭的、法的な問題へと発展してしまうかもしれません。
また、そこまででなくとも日常で相手に不快な思いをさせたり気を使わせることもマナー違反です。
例えば風邪を引いたときにマスクをしないのはマナー違反になりますよね。
私たちが他人とかかわる時、常に密接にかかわっているのがマナーなんです。
そして「マナーを守る」ということは、「同じ社会で生きている相手に不快な思いをさせず、お互いに気持ちよく生活すること」につながるのです。
これってマナー違反?生活のマナー
基本的なことになりますが、生活するうえで必要とされるマナーには、
・挨拶をする
・お礼を言う
・身だしなみを整える
・靴はそろえる
・乱暴な言葉を使わない
・その場所に応じた規則を守る
などがあります。
身だしなみについてですが、私は会社員時代に「髪と爪と靴の乱れは心の乱れ」と教えられ、いつも気にするように教えられました。
人はそういうところを見ているのだな、と思ったものですが、要は接する相手の視点で考えていくことです。
誰だって、だらしない身だしなみの人より、きちんとした人と仕事がしたいですよね。
生活のマナーとは、相手の立場に立って想像し、不信感や不快感を与えないように振る舞うのが根本と言えるでしょう。
これってマナー違反?食事のマナー
いわゆる「テーブルマナー」です。
これは料理のジャンルによって、とても細かく、沢山ありますよね。
ここでは和食と洋食について代表的なものだけを少しご紹介します。
【和食のマナー】
・お箸は正しくもつ、お箸を持ったまま飲み物や器を持つことはしない。
・おしぼりは手を拭くもの、それ以外を拭くのはタブー。
・畳のへりや敷居は踏まない。
・一つの料理だけに集中して食べたり、丼ものなどをかき混ぜて食べることはしない。
・音を立ててすすらない、口の中に物を入れてしゃべらない
【洋食のマナー】
・主賓や上司がいるときは、その人がナプキンを手にしてから取る。
・パーティーの時は乾杯が済んでからナプキンを手に取る。
・ナプキンはひざにかけ、席を立つときは椅子に置く。帰る際にはテーブルに適当に置き、たたまない。(たたむと、料理に満足できなかったという意思表示になってしまいます)
・ナプキンが用意されているのに、自分のハンカチやティッシュを使用すると「こんなナプキンは使えない!」という意思表示になる。
・フォークとナイフは外側に置かれているものから使用する。
・器を持ち上げない。
・飲み物は右手側、パンなどは左手側に置く。
・ワインを注ぐときはラベルを上にする。
ここで上げたものはほんの一部です。
特に洋食で細かいマナーが決められているのはナプキンの使い方です。
使うタイミングや扱い方、折り方…実際にその場にいると悩むことも多いのではないでしょうか。
私は学生時代に配膳のアルバイトをしており、結婚式場の準備でナプキンの飾り折りをしたことがあります。
その時、輪の部分と端の部分を逆にして折ってしまい、式が始まる前に気付いた責任者に縁起が悪いとものすごく怒られました(当たり前ですね)。
ナプキンの大切さを理解していない未熟者に対しての叱責は想像以上で、速攻で皿洗いに回されてしまいましたが、それほどにナプキンはテーブルマナーにおいて重要な役割を担い、私たちの気持ちを雄弁に語るツールなのです。
ナプキンを完ぺきに使いこなすことは難しくても、最低限、相手に失礼が無いように扱えるといいと思います。
これってマナー違反?ビジネスマナーとは
社会に出て最初に学ぶ基本的なビジネスマナーをいくつかご紹介します。
・お辞儀の仕方の角度は15度、30度、45度と三種類ある。
(15度=会釈、30度=一般的なお辞儀、45度=謝罪・感謝などを表す時)
・名刺は基本的に両手で出して両手で受け取る。交換するときは右手で出して左手で受け取り、差し出すときは相手より下にする。
・正しく正確な電話対応をする。
・正しい言葉遣いをする。
・案内をするときのエレベーターは「最後に乗り、最後に降りる」。階段やエスカレーターではのぼりは後ろ、下りは先を歩く。
・上座・下座を理解した席次。
・訪問時は必ずコートを脱いで受付をする
社会人として身に着いていなければならないビジネスマナーは、学校では教えてくれないことが多いですよね。
だからこそ、社会人デビューする前に基本的なことだけでも知っておくと一目置かれるかもしれません。
実際の現場でマナーに磨きをかけながら、業務を円滑に進めていく武器としてつかえたらいいでしょう。
まとめ
いろいろ書いてきましたが、まとめると
1.マナーとは何?
2.生活のマナー
3.テーブルマナー
4.ビジネスマナー
最後に、マナーは時と場所によって捉え方が異なる場合がありますが、実はすべてに共通するものがあります。
それは「相手への気遣い」です。
ここを離れてのマナーは存在しません。
マナーを大切に思うからこそ、「相手が気持ちよく過ごせるか」「場の流れを阻害しないか」を考えながら臨機応変に振る舞うことが大切なのではないでしょうか。
スポンサーリンク