小さな子供がいれば、遊んだ後のおもちゃや食べこぼしなどで家は汚れてしまいますよね。
しかし、そんな子供とのいたちごっこのような掃除の毎日でも、親がとてもきれい好きだと、驚くほど家じゅうがピカピカ…なんてことがあります。
もちろん部屋がきれいであることはとてもいいことです!
でもそれが度を越してしまうと、その環境で育つ子供にはどんな影響があるのでしょうか?
親が潔癖症なくらいきれい好きだった時の、気を付けたい子供に与える影響をご紹介していきます!
スポンサーリンク
家がきれいすぎると子どもが潔癖症になる?
子供はとても好奇心が旺盛です。
乳幼児期には口で物を認識するので、手で触るだけではなくおもちゃを舐めたり、口に入れたりもしますし、外に出るようにれば土を掘り、虫を捕まえ、泥んこになるまで遊ぶのも大好きです。
危険なものを触ろうとしたら、もちろん叱ってでも止めなくてはなりません。
でも、もしも“キレイにしておきたいから”という親の都合で「それは汚いから触ってはダメ!」と叱ったり、時にはヒステリックに禁止し続けてしまったら、子供にはどんな影響があるでしょうか?
実は…子供の心には“怒られた”という事実が強く残るので、「汚い=触ると叱られる=怖い」という感情が刷り込まれていきます。
そして、そんなことを繰り返すうちに、いつも「汚いかどうか」を気にするようになっていってしまうんです。
単にきれい好きであれば、汚れたところがきれいになればその部分に触ることができます。
でも、常に汚れが気になる状態がエスカレートしていくと潔癖症に近づいていきます。
それは何度拭いたり洗ったりしてもまだばい菌がついているような気がしてその部分に触れなくなってしまったり、ひどくなるとプールに入れない、友達の家にあがれない、学校の椅子に座れない…などということにもなりかねません。
そうなると、、日常生活にもすごく支障がりますよね。
親がきれい好きだと、子供が潔癖症になるというのは極論かもしれませんが、
「汚いから触っちゃダメ!」
「あれを触ったから手を洗いなさい!」
「遊んだ後はきれいにお片付けしなさい!」
とあれもダメ、これもダメ、という叱り方は子供には脅迫観念となってしまいます。
ポイントは、親が口で言い過ぎてしまわないようにすること。
きれいでいる事を強要するよりも、“きれいにすることの楽しさ”を伝えていくことなんです。
神経質になると、人間関係にも影響が
また、「汚いところをきれいにする」という意識が部屋の中だけで完結すればよいのですが、人間関係にまで持ち込まれてしまうことがあります。
それは、「人の粗を探して正そうとする」というものです。
でも人は不完全な生き物なので、粗を探そうとすればいくらでもでてきますよね。
終わりの無い負のスパイラルに陥ってしまうと、生活の中でストレスを感じてしまうかもしれません。
アレルギー対策
2016年、私が妊娠中に受けたマタニティセミナーで、子供のアレルギーを予防する取り組みが紹介されました。
そこでは、生後1年以内にアレルギーが発症すると次々と出てくるので、1歳までに免疫を付けることが有効だというものでした。
免疫をつける方法は「1歳までに動物園や牧場などに行き、最低3種類以上の動物の臭いを3回以上かがせる」というものでした。
家で犬や猫を飼っていても、1種類だと効果はないそうで、複数の動物が混じっていることが大事だそうです。
また、小さいころから複数のアレルゲンや細菌にさらされた子は、アレルギーや喘息にもなりにくいという研究結果もあります。
ホコリだらけの部屋で子育てをするのはふさわしくありませんが、清潔な環境で子供を育てたいと思って、徹底してやりすぎてしまうと、逆効果の可能性もあるということなんです。
これは地域性や気候などもあると思うので、自分の子供にあった方法を見つけていけたらよいですよね。
まとめ
色々書いてきましたが、まとめると
- 親がきれい好きだと子どもが潔癖症になるかもしれない
- 神経質になると、人間関係に影響が
- アレルギー対策として、一歳までにアレルゲンに触れると有効
汚すことを嫌うのではなく、汚れたらきれいにする、ということが身についていたら素敵ですよね。
部屋がきれいに整頓されていたら物事に効率的に取り組むことができますし、何より心地いい空間で生活できる…いい影響だらけでもあります。
特に子供が小さい時に、お掃除は毎日、家中する必要があるでしょうか?
時には今日はここだけ、と場所を決めてでも時間を作って、お子さんの話を聞いたりスキンシップをとる時間を多くするのもいいのではないでしょうか。
スポンサーリンク