幼児期の子どもの毎日は、新しい発見や気づきに溢れています。
そして一人遊びの世界から段々と同じ年代の子供同士で関わり、相手に興味を持ったり、一緒に遊ぶことの楽しさを味い始めるのもこの年齢ですよね。
とはいえ…実際はまだまだ危なっかしくて、目が離せないのが幼児期!
そんな年齢の子ども同士の関係に、親が介入することは必要かどうか?
トラブルになった時、お互い様とはいえ、ちょっと疑問に思ってしまう場面ってありませんか?
子供の自主性を優先した方が良いのか、親の目線である程度介入した方がいいのか…。
私が日常のふとしたシーンで実践したり、体験したことをを紹介していきます!
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子ども同士のトラブルは大切な経験
子どもの目線って、大人とは違うと感じたことはありませんか?
私の場合ですが、ある日地面を指さして「あれなんだ(あれなあに)?」としきりに聞いてくる娘に「土だよ」と答えたことがあります。
それでも繰り返して聞くので、よーく目を凝らして見ると…茶色の土の中に、とっても小さな赤い実が落ちていた!ということがありました。
決して私の目が悪いという訳ではなく、子どもの目線では、この赤い実がキラキラと輝いて見えていたのかなと驚いたんです。
人間関係でも、子どもの目線と大人の目線って違うんですよ!
例えば、幼児が友だちになる理由は、自分と同じものに興味を示したり、同じような行動をしたり、同じ遊びをする身近な子どもだ、ということなんです。
そして、自分の気持ちや欲求を出し合い、時には自己主張し合うこともありますが、そうしていくうちにお互いの気持ちに気付いたり、相手の感情を理解していくようになるんですよね。
だから、口げんかなどのトラブルが発生した時には「人間関係のトレーニング」だと思って少しだけ、様子を観察できるといいと思います!
ただ、手や足がでてきた時は話は別で、私はなるべく言葉でサポートするようにしています。
例えば…
「痛かったんだね、嫌だったら、やめて、って言えるようになろうね」
「お友達が泣いちゃったね。ママもそうされたら悲しくなっちゃうなぁ。○○ちゃんはどうかな。」
などです。
もちろん、親だって人の子です!
私もわが子が泣いていれば、頭より先に体が反応してわが子を抱きしめている、なんていうこともしょっちゅうです。
でも、子どもでもケンカなどのトラブルを自分で解決しようと考える能力はあるんですよ。
だからこそ、親が子どもの気持ちを「こう思ったのかな」と代弁したり、「こうしたらどうかな」と語りかけながら気づかせていくことが大事…と思って実践するようにしています。
つまり、幼児の友達関係に親は介入するべきかどうか…。
私はその介入の仕方が重要だと思っています。
付き合うのが心配なお友達とはどう接するか
保育園や幼稚園で一緒のお友達に困る時もありますよね。
乱暴だったり、リーダー格の子が命令口調で接して来たり…。
毎日会うとなると、その場限りで避けるわけにもいかないんですよね。
子ども同士とはいえ「見守るレベルを超えている」と思う時には、子どもを守るために親が積極的に介入していいと思います。
可能なら園に相談して気を付けてもらったり組を変えてもらうようにお願いしてみるのもいいですよね。
対応してくれたら心強いです。
けれどこれはあくまで、大人同士の話し合いで解決していく場合です。
子ども同士では、相手に「いや」「やめて」という自分の気持ちが言葉で伝えられるように、子どもに教えていきたいですよね。
ただその時に注意したいのが「相手の人格を否定するような事は言わない」ということなんです。
ちょっと難しいんですが、お友達の性格を「肯定」しても、「否定」しても、子ども心は傷ついてしまうんです。
なぜなら、大人と子どもの友達の考え方が違うから。
それなのに、大人の勝手な理論で子どもを「良い子」と「悪い子」に分けてしまうと、将来自分の子が相手をそうやって批判するようになる可能性もでてきてしまうんです。
それは避けたいですよね。
なので、いつでもポイントは「行動」に対しての感想を言うことです。
「ブランコを変わってほしかったんだね。じゃあ次に遊ばせてって、自分で言おうね」
などと具体的に、相手の「行動」に対して、子どもが気持ちをどう伝えていったらいいかを一緒に考えていけるような声掛けがいいんじゃないかと思います。
他人にわが子が叱られた
私の体験ですが、2歳の娘と支援センターに遊びに行った時に、同じ年齢の子のママさんと出会いました。
1人に1つずつ風船を貰って遊んでいましたが、途中でわが子が、相手の子の風船を取ってしまったのです。
取り合いをしたわけではなく、その子は風船を横に置いて他のおもちゃで遊び始めていたので、本人としては床にある風船を拾いに行ったと私は見ていました。
でも相手の子は取られた風船を見て泣き出してしまいました。
あっと思いましたが、それよりも早く、そばにいた相手の子の母親が娘の手を無理やり開かせて風船を奪いました。
そして、娘の両肩を握り、顔を近づけて「人のものを取ったらダメ!ダメでしょ!!」
と怒鳴りました。
私が「すいません」と言って娘を自分の手元に抱き寄せると「じゃあ、お母さんに叱られな!!」
とまた娘の背中に向かって怒鳴りました。
支援センターの方が駆けつけて下さり、私もその場を離れて早めに帰ることにしました。
こういったトラブルは賛否両論だと思います。
私も逆の立場だったら、冷静ではいられないかもしれません。
でも、大人でもびっくりするほどの叱責をいきなり受けた娘が不憫でしたし、うまく娘をフォローできなかった自分が悔しくて悲しかったという経験です。
先にも言いましたが、子ども関係に親が介入する時でも、その仕方が大事だと思うんです。
そして…本当に難しいなって思うのが、子育てに関してはそれぞれのお家の考えがあるということです。
ある家では「些細な出来事」であっても、ある家では「致命的な出来事」だったりする可能性もありますよね。
なので、どこまでもわが子の気持ちに寄り添いながら、人の気持ちが想像できるように一緒になって忍耐強く支えていくことが、幼児期には大切なのだと思いました。
まとめ
幼児の親が友達を選ぶかどうかって、本当に難しいところですが、私なりに考えることをまとめると…
1.子ども同士のトラブルは貴重な経験、まずは少しだけ冷静になって見守ることが大事
2.度を超えて心配な友達関係の場合は積極的に介入して子どもを守る
3.家によって子育ての考え方は様々。自分の子どもの気持ちに寄り添っていこう。
子育てに正解も不正解もありませんよね。
幼児期は、何でも土台の時期。
わが子を信じて、のびのびと主体的に活動できるように、おおらかな気持ちで子どもの気持ちに寄り添っていけたらいいですよね。
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