私の息子が発達障害と診断されたのは3歳児半検診の時でした。
でも、その前から「もしかして、うちの子ちょっと・・・」と思うことが多々ありました。
上の子の時とは違って、言葉も遅いし、スプーンも握れない…
とにかく、何もかもが遅いのです。
健診で指摘されるまでは、ネットを検索してみると、息子の状況に似ている事が書かれている内容のものが山ほどあり、私はかかりつけ医と保健師に相談しました。
しかし「この年代は分からない」からと告げられる日々でした。
ですが、健診で指摘されたということもあり、療育センターに通う事になりました。
そこで主治医から「保育園か幼稚園に行かせてみたら?」とアドバイスをいただき、息子が楽しいと感じられる園探しがはじまりました。
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発達障害だからと過剰に心配しないこと
はじめは幼稚園を見学しました。
しかし「うちでは体制が整っていないから、他を探してください。」と、やんわりと断られてしまいました。
どこの幼稚園にいっても大体がこんな感じ…。
どうすればいいのか、本当に悩みましたが、泣いても、怒っても何がダメなのか分からない私は、解決策はないかと見直しをすることにしました。
そこで、園を見学した時に、園長先生と話した内容をノートにまとめていったのです。
そしたらなんと…、見学に行ったときに、先生の顔色ばかり気にして、私が自分の我が子を心配しすぎた会話になっているという事に気が付いたのです。
私は『発達障害』という言葉を何度も何度も繰り返して、話していたのです。
まるで、「自分の子供は特別です」と言わんばかりに話していたら、先生方も見る目が変わってしまうのも納得です。
ただでさえ、発達障害児ですというと、疎遠されるのに、それをわざわざ何度も使うのは、園長先生も不安になりますよね…。
我が子を信じるという心を忘れてしまっていたわけではないのですが、母親の私が特別にしてしまっていることに気が付いたのは大きなポイントでした。
我が子からしたら、だいぶ失礼な親ですよね。
息子が戸惑う気持ちが伝わってきたのを今でも覚えています。
息子の世界から世間を見ると、障害は特別ではなくて、普通のことなのだと、感じたとき新たな道が出来たように感じました!!
ソコソコでいい!アピールを諦めないことが大事!
幼稚園は綺麗に諦めて、保育園に相談へ行ったときに私が話したことは、今まで失敗してきたことを踏まえて、「多くを私は求めていません。」を強調することにしました。
しかしながら、発達障害であることは伝えなければなりませんので、隠さずお話をしました。
しかし、惨敗…。
発達障害をもっているお子さんを、預かるということは他の園児たちにも負担がかかる。
保育士にも負担がかかるためということで、残念ながら一度は保育園も諦めた私。
それでも、「ソコソコでいいのになぁ、ビシビシ教育はいいから…、せめて外での世界を味わって欲しいなぁ」と独りぼやいていたら、幼稚園と保育園が一緒になったあるこども園が目にとまったのです。
私は「ダメ元」で、連絡をしてみました。
もちろんここまで、断られているので、半ば諦めて期待もせず息子を連れて行ったのですが…。
園長先生が穏やかな声で「よく来たね~。」とまるで、親戚かなんかの叔母さんみたいに息子の名前を呼び、手をつなぎながら園を息子と私へ見せてくれました。
そして、事情を話し「ソコソコ教育のアピール」を話しました。
私「のびのびでいいのです。本当に我が子に外の世界に触れさせたいのです。人よりできる事は遅いです。でも、やったことに意味があることを感じてほしいのです。」
園長先生「お母さん、いろいろ大変だったでしょ?一緒に子育て楽しみましょう。」
涙が溢れてきました。
何より園長先生が「発達あるなしに関わらず、ソコソコの教育が受け入れられない親御さんが多いの。だからその話を聞いたときね、私たち保育士が嬉しかったのよ。」と、言っていただいた時は、本当に私もうれしかったです。
園の先生方も皆丁寧で、息子もここは安全な場所と感じているらしく、ルンルンで園に向かいます。
改めてソコソアピールを続けて良かったと感じています。
まとめ
発達障害児をもっている親御さん、本当に園選びは迷いますよね~。
悪いことをしているわけでもないですし、発達障害児というだけで嫌な思いをたくさんした親御さんも多いと思います。
もちろん私も含めてです。
これをシンプルにまとめると、
1当たれる園があるならば、とにかく相談をする
2発達障害だからと親が過剰に心配しないで信じるということ
3普通以上を求めず、ソコソコ教育を考える
4親が先に諦めないということ
たくさんの園を訪問して、自分のお子さんが安心と思える園を探し、楽しい園生活を過ごせるようにしましょう!!
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