都会に住みたくないのは何故？私が感じるのどかな生活との違いは？

私が田舎に引っ越した当初、知り合った就活生がこんな事を言っていました。
「県内には希望している就職先がないから、県外で探さないといけない。でも地元からは出たくない。東京は怖い。」

東京で生まれ育った私には「怖い」という感覚は全くなく、やりたいことがあるなら思い切って東京に出てみてもいいんじゃないか…と思ったものです。

しかし実際に田舎と言われる場所に住んで馴染み始めると、都会へのハードルは想像以上に高いのかもしれないと気が付きました。
私自身も、暮らしていた時には感じていなかった都会での生き辛さが今ならわかります。

私が地方(田舎)に暮らしてみて感じた、都会には住みたくないという地方に住む人の本音をご紹介します！

人が多すぎる

都会の人の多さは田舎の暮らしからは想像もできません。
渋谷や六本木に行けば毎日が盛大なお祭りの様です。

私の実家の近くの駅ビルでは常に３台のエレベーターに並ぶ人の列ができています。
１回で乗れないなんて当たり前。
エレベーター内ではベビーカー同士お互いにぶつからないように気を使い、じっと目的階につくのを待つ状態です。

しかし今、私の住んでいる地域では、市の中心的な大型スーパーでも、エレベーターはいつもガランとしており、ほぼ貸し切り状態です。
たまに誰かが乗ってくると驚くくらいです。
今住んでいる所の買い物環境はノーストレスといっても過言ではありません！

また、電車の込み具合も尋常ではありません。
満員電車は本当に命に危険があるのではないかと思うくらいに体が押しつぶされます。
息をするのもやっとという感じです。
カバンはしっかり身につけていないと、あっという間に人ごみにさらわれて、辛うじて紐だけを握りしめて事なきを得ることも。
何より他人と密着するのでそこそこ不快です。

それに比べると田舎の日常のなんとストレスフリーなことか！
移動は車。
いわばプライベート空間です。
降りても混雑は無く、子連れでも人にぶつかる心配もなく目的地まで自分のペースで歩いて行けます。

ちょっと考えただけでも、都会の生活って人の多さに比例して気を使ったり疲れたり、我慢しなければならないことが多いように思います。
都会に暮らした事がなければ、ここで生活するのはちょっと嫌…と思うのも納得してしまうのです。

犯罪が多いイメージがある

実は、都会的なところほど犯罪の発生率が多い…というデータがあります。

密集した地域ではカラカラとカートを引く音、隣の話し声、洗濯機の音、カンカンカン…とアパートの階段を上ってくる音などが響きます。
でも都会ではご近所との関係が希薄なので、特に集合住宅では隣に誰が住んでいるのか最後までわからなかった、という事がよくあります。
なので、万が一変な人が引っ越してきても、すぐに気づくことはできないと思います。
そう考えると怖いですよね…。

また、都会では田舎のような牧歌的な交流はあまりありません。
私が田舎に住んで初めに驚いたのは、近所の方が自宅でつけた漬物を持ってきてくださったことです。

都会では人との距離の置き方がはっきりしているのか、そのような習慣が全くありませんでした。
何か起きたら大変だから、人に渡すものはお店で買ったものに限る、というのが私の中でのちょっと偏った常識でした。
今思うと、都会に住んでいた頃はすごく警戒心が強かったと思います。

田舎での自然体の付き合い。
お礼をして、さらに交流が深まっていく…今ではとても好きなご近所とのお付き合いですが、それが当たり前だと思っていたら、都会ではすごく孤独を感じると思います。
人の好さに付け込まれてしまわないように…いつもよりも少しだけ、警戒心を強くしておくのもいいと思います。