旦那が子育てをしてくれないから離婚する?離婚とその後の生活・子育てとは?

初めて妊娠した時、これから新しく始まる家族の形にドキドキしながらも待ち遠しく、ベビー用品を用意するのも楽しかったんじゃないでしょうか。
雑誌を読んで育児ライフを想像したり、先輩ママさんの話しを聞いては自分に出来るか不安になったりと色々な思いがあったと思います。

しかし、いざ育児が始まると雑誌でみた幸せそうな親子が、作り物じゃないかと思うほど大変な日々ですよね。
そこへ夫の協力がないと「誰の子だと思ってるの?!」と不満になるし、「父親としての自覚ある?!」と問い詰めたくなり、だんだんと「居ても居なくても一緒なら、居ない方が!」なんて離婚の道に考え始めることが多いそうです。

ただ離婚した後どうなるのか、イライラしている時は「旦那がいるからイライラしてしかたがない!」「離婚したってなんとかなる!今より良いはず!」と思うと思います。

本当にそうでしょうか?
一時的な感情に流されていませんか?

私は離婚を経験し、当時6歳の長男と1歳の長女を育てながら働いていたシングルマザーでした。
その経験から離婚するときの状況や離婚後の生活はどのようなものだったのかを紹介したいと思います。

離婚にはエネルギーが必要!

離婚をする際はとにかく疲れます。
芸能人の報道では「離婚しますが、今まで通り交流を持って…」「夫婦から友達に戻ります」など一見穏やかに離婚したように見えますが、実際離婚する時は相手に対する不満が爆発した状態なので、穏やかな話し合いなんてできません。

しかし、今後の子どもについてどうするのか、養育費はどうなるのか、財産についてどうするのかなどシビアな話しをしていかなくてはいけません。
もちろん言い争いに発展することもあったり、お金の話は意見が合わなかったりすることがあります。
今後のトラブル防止のためにもこれらの話し合いは回避できず、かなり精神的に疲れます。

離婚届一枚で終わらない手続き

やっとの思いで話し合いが終わると、次は手続きです。
離婚届には相手のサインだけじゃなく、婚姻届けと同じように証人が2人必要です。

意外と時間と手間がかかります。
希望と期待に満ち溢れていた婚姻届けとは対照的に、負の感情を抱いた状態での手間と時間はとても面倒に感じます。

離婚届以外にも、職場への説明や健康保険の変更、姓が変われば免許や銀行等の変更が必要となり、子どもは児童手当の変更届・児童扶養手当の申請・子供医療費助成の再申請等沢山の手続きが必要になってきます。
私の場合は姓を変えなかったので、子どもの戸籍を自分の戸籍へと変更するため裁判所へ何度か通いました。

このような法的な部分を役所でも教えてもらえますが、自分でも調べておかないと戸籍を見たら自分が養育しているのに親権は元夫が持っているなんてことになりかねません。
ただ、自分で調べるにしても私は全く知識がなかったので、戸籍法や行政手続など理解するのが大変でした。

いざ離婚した後の生活は?

【お金】

離婚後一番気になるのは金銭面ではないでしょうか?
もともと働いている方でしたら、ある程度自分の収入の目安ができると思いますが、専業主婦や妊娠出産等で退職された方だと定期的な収入がなく不安ですよね。
実際、子どもの貧困問題は、シングルマザーの家庭が多いそうです。

なので、まず正規職員じゃなくてもパートでもすぐに働くのは必須です。
ただ、収入により子供扶養手当が認定されれば2か月に1度お金がもらえます。
また保育所などの保育料の減額・免除が受けられ、実家に身を寄せても世帯が別であれば問題ない制度です。

とても助かる制度ですが、子どもの将来を考えると国公立で大学まで行く場合は1人あたり1000万円、私立だと…
なかなか貯蓄までは難しいです。

【時間】

お金とともに気になるのは育児・家事ですよね。
「今までもワンオペでやってきた」「夫が居るのにやらなくてイライラする!」と思っていた方、離婚後は確かに気楽です。
私は今まで息の詰まるような生活をしていたんだと、離婚をして気が付きました。

しかし、今度は「時間が足りない!」と思うようになりました。
朝7時に出勤して夜8時過ぎて帰宅、夜勤もあり…子どもの顔は朝1時間程度見るだけ、夜は寝顔しか見られません。

休みの日は家事や日用品の買い出し、子どもの行事で平日休めば週末も仕事です。
子どもと遊ぶことはほとんど出来ず、買い出しついでにゲームセンターに寄る程度でした。

また子どもが小学生になると「子どもと一緒に宿題をやって、翌日の準備をさせて」と小学校から言われたけど、子どもが寝た後に帰ってくる私には出来ません。
学童保育で宿題の習慣は出来ましたが、小4になった今でも長男は次の日の準備が出来ず、毎日の連絡帳や手紙を出せません。
また、行事の度に「○○君はお父さんが来ていいな」「夏休みで△△君は旅行に行ったんだって」と言われ、いつも「ごめんね」としか言えませんでした。

「時間が足りない!」と思っても日々の生活は何とか過ごせます。
しかし、今振り返ると子どもの大切な成長の時間を犠牲にしてきたんじゃないかと感じています。

まとめ

子どもが出来て幸せが増えていくはずだったのに、想定外にもイライラが増えてしまった結果、離婚を考えてしまうことは誰でも一度はありますよね。
また子育て以外でも離婚を考えるきっかけは様々だと思いますが、離婚した結果直面する問題は多くの人が同じだと思います。

私の経験から紹介したことをまとめます。

1.離婚には精神エネルギーが必要!とても疲れる。
2.離婚届以外にもたくさんの手続きが必要で時間と手間がかかる。
3.離婚後はすぐに働く必要あり!金銭補助の制度もあるけど貯蓄は厳しい。
4.ワンオペより気楽になるかもしれないが、子どもの時間が犠牲になる。

大変そうな事しか上がりませんでしたが、実際仕事・育児・家事を一人でやっていた頃より精神的には楽になっても、子どもに十分な時間が取れない事が一番辛かったです。

ただ、私は酒乱夫から子どもの命を守るための決断だったので、まったく後悔はしていません。
しかし、離婚の結果に満足する女性は2割、8割は後悔しているといったデータがあります。
皆さんには「離婚」という選択肢を考えた時、本当にそれしか道がないのかもう一度考えて欲しいです。

夫婦間の問題であっても、子どもが犠牲となることを踏まえて最良な決断がされればと思います。