どもりのある友達との付き合い方を子供に教える時の7つのポイント

今娘が幼稚園年中ですが、今年から入園した幼稚園にはどもってしまう子がいるそうです。
その子のお母さんとはあまり話したことはないですが、娘から「なんであの子しゃべり方が変なの?」と聞かれました。
ちょうど周囲に意識が広がり始める頃だと思うし、自分と違うと思えるようになってきたんだなと成長を実感。

ここはしっかり教えてあげたいな、と思うと同時に、私が子どもの頃、同級生にどもってしまう子がいたのを思い出しました。
幼稚園の時から一緒だった子でどもっていても「この子はこういうしゃべり方なんだ」と特に疑問に思うことはありませんでした。
しかし、小学生になると今まで誰も気にしなかったのにしゃべり方をマネし始める子がいたり、「なに言ってるのかわかんねー」と本人に直接言ったりする子もいました。

当時は明らかな病名や身体異常がない限り障害という概念もなかったのか、どもっている子をからかっても先生からの注意もなく、子どもたちに罪悪感はなかったと思います。
今思い返すと、ひどい話ですね。
この時の反省を生かして、子供にはちゃんと伝えるための7つのポイントを紹介します。

気になる?気にならない?どもりについての認識

今はインターネットで何でも調べられる時代になりましたが、ネットが普及する前は本や人の経験談でしか情報って得られませんでしたよね。
そのせいか以前は障害や病気についての知識はほとんど広がりませんでした。
今はお手軽に調べられるからなんでも知ることができる…と思いきや、やっぱり必要に迫られないと調べませんね。

私も“どもり”についてほとんど知らなかったので、まず自分が理解しようと調べてみました。
どもりには軽度だったり重度だったり段階があるようです。

またどもると一言で言っても3パターンくらいあるようで、「あ、あ、あ、あ、ありがとう」とどもったり、「あーーーりがとう」と延びた発音だったり、「あっ…」と言葉がでなかったりするようです。

娘の友達や私の同級生は「あ、あ、あ、ありがとう」とどもっていましたが、特に気にすることなくそういう子なのかな?と思うくらいでした。
ただ、自分の子がそうやってどもっていたら…と考えれば、すごく心配になるのは簡単に想像できます。
しかも、からかわれてたり、どもることで気持ちが伝えられないと苦痛に思っていれば本人はもちろん親としてもとても悩んでいたと思います。

周囲が思っているより、本人・家族はどもりを重く受け止めているんだと思いました。
本人や家族はとても気にしているということを認識して、配慮した接し方を考えていく必要があるんですね。

どもってる人とどう話したらいい?

上司や先輩から無言のプレッシャーを受けたり、焦ったりするとどもってしまう以上にだんだん何をしゃべってよいのかまとまらなくなった経験ってありませんか?
一度どもってしまうとそれに焦って次の言葉もどもってしまうという悪循環。

私は人前で話すことは苦手なのに、時々人前で話す機会があるので、よくこの悪循環にハマってしまいます。
そんな時一呼吸おいて話し始めたり、ちょっとした気分転換をしたりすると落ち着けることがあります。
きっとどもってしまう人も一緒なんじゃないかと思います。

どもったことを指摘されたり、嫌な思いをしたりすると次にどもった時「またやっちゃった」とプレッシャーになってよりしゃべりにくくなったり、言葉が出なくなったりするんじゃないかと思います。
なので、どもりを指摘しないのは大前提ですね。

それから一緒に話しているとどもってると同時に、とても早口なんですよね。
「早口過ぎるからどもるんじゃない?」と思っても、そればかりは調整できないよう。

私の友達も「ゆっくり話してるよ」と言っててもけっこう早口でした。
そんな時「ゆっくりでいいんだよ」と言われると落ち着ける様です。

ただ、「ゆっくりでいいよ、ゆっくりでいいからね」と何度も言われたらそれはそれでプレッシャーになりそうだし、言葉に詰まったときに無言で次の言葉を待たれたりするのもプレッシャーになりそうですね。
また、そんなプレッシャーに耐えてやっと話せた言葉を「え?〇〇ってこと?」と言い直しされたら、私だったらしゃべることに自信がなくなりそう。
だから、ゆっくり待てる気持ちを相手に伝えてることと、自分がゆったりした気持ちで向かい合えば相手の言葉を聞き返すこともなくなるんじゃないかと思います。

子どもにどもりの友達との付き合い方をどう伝える?

子どもは素直な分、疑問に思ったことをそのまま口に出しちゃって、時に無配慮な言葉にヒヤヒヤしたお母さんも多いんじゃないでしょうか?
私も子どもに何度ヒヤヒヤさせられたことか…。

私が小学生の時は素直に疑問を本人へぶつけていたり、特徴を真似したりとからかっている子もいたけど、どもりについて知るすべもなく何も考えていない結果なんだと思います。

その時にどもりについて理解していたら、からかうことはなかったかもしれません。
娘はまだ5歳で難しいことは理解できないけど、相手の気持ちを想像することはできると思います。
なので、私は「あなたがそうなったらどう思う?」というような形で、自分が理解したことを一つ一つ娘と話しました。

自分も相手の立場を考えて初めて気づくことがあるように、子どもも自分だったら…と考えた方が想像しやすいんじゃないかなと思います。

「なんでそういうしゃべり方をするの?」という疑問に対しては、子どもの口癖を例にあげてどもるしゃべり方がその子の特徴であると伝えました。
それが正解かどうかはわからないけど、今でも娘はそのお友達と一緒に遊んでいるようです。

まとめ

子どもの疑問から私も色々勉強になりました!
私が気づいたことや子供への伝え方をまとめます。

【どもりについて】
・どもりには軽度~重度と段階があることと、どもり方に3パターンある。
・周囲が思っているより、どもっている本人・家族は気にしている。

【どもりの対応】
・指摘しない。
・せかしたり、プレッシャーをかけるようなことはしない。
・一緒に話すときはゆったりした気持ちを持ち、ゆっくり話を聞く気持ちを伝える。

【子どもへの伝え方】
・自分の立場に置き換えて一緒に考える。
・どもってしまうのは口癖。

以上です。

色々調べたり、感じたり、気づいたりしてなんとか子どもにもわかってもらえたかな、と思っていますが、子どもだと言葉の訓練をしている場合もあるそうです。
そこでどんな練習をしているのか、周りの自分たちも共有していくことも大切だと思いました。

とてもナイーブな問題だし、いきなり「どんな訓練してるの?」とはなかなか聞けないけど、機会があったら娘の友達ママともお話できたらなと思います。