部屋の色は心に影響する!効果的な配色で暮らしがもっと快適になる?

春は新出発の季節。
新しい住まいで心機一転、スタートをする人も多いのではないでしょうか。

そんな時、ぜひ知っておきたいのが部屋における「色のバランス」と「色のチカラ」です!
色は思っている以上に人の心の動きに影響を及ぼします。
暗記力・回想力・認識力を高めることもあれば、心に安らぎを与えたりもします。
そして時には逆の効果も…。
家具やカーテンを決めるときにも色がどんな影響をもたらすのかが分かっていれば、自分の好みに合った快適な暮らしづくりの助けになります。
そこで、おススメの配色バランスと、各色系統ごとに心に及ぼす影響をご紹介していきます!

部屋の色は心に影響する!効果的な配色で暮らしがもっと快適になる?お勧めの配色バランスとは?

まず大切なのは “色の割合”です。
部屋の色は大きく「ベーシックカラー(基調色)」「アソートカラー(協調色)」「アクセントカラー(強調色)」の3つに分けられます。

■ベーシックカラー

大きな面積の床や壁、天井などの部屋の基調となる色で、全体に占める割合は約70%がいいでしょう。
インテリアの背景ともなるので、ベージュや白など、他の色と調和しやすいものを選ぶとバランスがとりやすくなりますよ。

■アソートカラー

部屋の雰囲気をつくる色です。
ソファやカーテン、テーブルなどで、ボリュームとしては全体の25%が目安です。

■アクセントカラー

部屋全体を引き締め、変化をつける効果のある色です。
アソートカラーと明るさや色味が対比となる色を5%程度加えると空間が引き締まります。

では、それぞれの色が持つ効果はどのようなものがあるのでしょうか…?

部屋の色は心に影響する!効果的な配色で暮らしがもっと快適になる?暖色系の色の効果(赤・ピンク・黄・オレンジ)

暖色系は暖かさを感じる色。
進出色で壁などの広い面積に使うと部屋が狭く感じるので、使いたいときは淡い色がおススメです。

【赤】

「エネルギッシュで前向き」「活力」「情熱」といった心理的効果に加えて食欲増進効果があります。
一色だけにすると気分が落ち着かず、必要以上に時間が早く過ぎるように感じるので一部分だけに使うと良いでしょう。
玄関に置くと、一日のスタート時に「がんばるぞ!」といった気持ちを高めてくれます。

【ピンク】

ピンクにはリラックス効果・若返り効果・癒しの効果があります。
女性ホルモンの分泌を助け攻撃性を抑える働きがあり、産院でも良く使われる色です。
肌のハリも良くなり、恋愛にも向いている色なので、女の子らしい部屋作りにはもってこいのカラーです。

【黄色・オレンジ】

元気が出るビタミンカラーです。
「希望」「明るく愉快な気分」といった心理的効果があります。
ダイニングやキッチン、また元気なイメージの子ども部屋にもピッタリですね!
ですが、黄色い光は注意を喚起しやすく、道路工事や黄色信号などにもよく使われていますよね。
使いすぎると緊張状態になりやすくなるのでポイントづかいがおススメです。

部屋の色は心に影響する!効果的な配色で暮らしがもっと快適になる?寒色系の色の効果(青・紺)

寒さや冷たさを感じる色。
後退色なので部屋全体に使うと部屋を広く感じます。

【青】

水や空のイメージで、ひんやりとした感じを与えます。
食欲減退の効果があり、ダイエット中に照明や食器に使ってもいいですよね。
また、精神状態を整えリセットする効果があるので、勉強部屋や書斎など集中したい場所にポイントとして配置するのもおススメです。

【紺】

誠実、知的、落ち着きなどを表します。
リビングに使うと落ち着いた雰囲気になりますし、寝室にも向いている色です。

部屋の色は心に影響する!効果的な配色で暮らしがもっと快適になる?中性色の効果(緑・ベージュ・ブラウン・紫)

暖かさも冷たさも感じない中性色。

【緑】

緑には抜群の癒し効果があり自宅にはピッタリの色です。
暗いお部屋のアクセントには観葉植物が適しています。
ただし、使いすぎると保守的過ぎて面白みに欠けてしまうかもしれませんので注意しましょう。

【ベージュ・ブラウン】

安心感や健康というイメージがあり、インテリアに一番使われる色です。
飽きのこない色でもありますので、一度購入すると長く使えるのも嬉しい色ですね!
反対に「地味で退屈」「保守的」といった効果があるのでクリエイティブな仕事をしている人は、仕事部屋で使うのは避けた方がいいかもしれません。

【紫】

高貴、優雅、神秘を表す色です。
もっとも鎮静作用があり、病気の回復過程を早める色でもあります。
部屋に使うとピンクよりも少し大人っぽい雰囲気となります。
個性が強い色で、ピンクや白、グレーなどと合わせていくとまとまります。

部屋の色は心に影響する!効果的な配色で暮らしがもっと快適になる?モノトーンカラー(白・グレー・黒)

無彩色の組み合わせはモダンな印象を与え、どんな色とも調和する万能カラーです!

【白】

白には「清潔感」「純粋さ」「落ち着き」といった心理的効果があります。
白は光を完全に反射して、多く使うと実際よりもお部屋が大きく広く見えますが、反対に疲れやすくなるという悪い効果も。
白一色で統一すると冷たい印象になるので、程よく温かみのある色を加えていきましょう。

【グレー】

他の色との協調性が高く、どんな色にもなじみます。
上品で落ち着いたイメージがあり、洋服でも一着あると重宝する色ですよね。
逆にネガティブなイメージは「無気力」「憂鬱」「地味」なので、アクセントカラーを入れることをおススメします。

【黒】

引き締まったイメージを感じさせる黒は生活感を感じさせない、都会的でカッコいい部屋作りには最適です。
しかし、マイナスの効果として「不安」「非活動的」「暗い」「劣等感」などがあります。
特に「非活動的」という観点に関しては実際に各臓器をはじめ身体の機能が低下する研究結果もあるのだとか。
ベッドルームでは多用せず、反対色やアクセントカラーをうまく取り入れていくといいでしょう。

まとめ

  • 部屋の色のバランスを考えてコーディネートしよう
  • 暖色系の色の効果
  • 寒色系の色の効果
  • 中性色の色の効果
  • モノトーンの色の効果

どんな色にも、良い心理効果を与えてくれる場合とそうでない場合があります。
色による快適な暮らしづくりのコツは、自分の性格や得意なことなどを引き立ててくれる色を選ぶことかもしれません。

大きな家具などは簡単には入れ替えできませんが、気になる色は小物などで手軽に取り入れてみてもいいですし、家族で色を選ぶのも楽しいですよね。
この記事が、快適な住まい作りの一助となれば幸いです。