前回はオンラインゲームをする時の5つの約束を紹介しました。
いろいろ約束を守って遊んでいても、トラブルに巻き込まれることは大人でもあります。
ただ、オンラインゲームにどのような危険が潜んでいるか知っていますか?
実際私がオンラインゲームをやっていた時に経験したトラブルや、聞いた話を元に5つのトラブルと回避法を紹介します。
スポンサーリンク
①アイテムトラブル
まずよくあるのがゲーム内のアイテムトラブルです。
珍しいアイテムの貸し借りでトラブルになることがあります。
アイテムトラブルの後、電源を切ってしまえばお終いと子どもは考えるでしょうが、お金が絡む場合は警察沙汰へと発展しかねません。
また必要以上に相手から暴言や脅しを受けることもあります。
オンラインという仮想空間は不安定なので、不具合で突然ゲームが終了されてしまうことも珍しくありません。
アイテムを借りていて突然ゲームが終了されてしまうと、あまり面識のない相手ではアイテムを返すことは困難となり、わざとではなくてもアイテムを奪ったという結果になることもあります。
基本的にはアイテムの貸し借りはしない事、また見せ合いっこなどもしなければ回避できるトラブルです。
②コミュニケーショントラブル
次によく聞くトラブルがコミュニケーショントラブルです。
オンラインゲームに限らずネット上で問題視されるのが「心無い言葉」「攻撃的な態度」です。
顔が見えないだけに誹謗中傷しやすい環境がありますが、受ける側になると暴力以外の何物でもありません。
そもそも何故このようなやり取りとなるのか。
前回も少々書きましたが、ゲームのルールがわかっていなかったり、自分勝手なプレイをしていたりすることが原因となりやすいです。
それ以外でも、チャットをしていたら相手がいきなり怒り出した・喧嘩をしたなどで不快な思いをしたといった声もよく聞きました。
このような思いをしないためにも、ルールはしっかり把握して遊ぶ・相手も存在する人であることを忘れず、挨拶やお礼はちゃんと行うことです。
チャットが出来なくても、ジェスチャー機能などで相手に気持ちを伝えることはできます。
ただ、このジェスチャー機能をむやみに繰り返す行為も時々見かけますが、親しくない人に対して不要に行うと相手も不快に感じることがあるので、何事も必要に応じて行う「良識」を身に付けることが大事だと思います。
③ゲーム進行妨害
オンラインゲームでは、相手のゲーム進行の妨害が出来てしまいます。
例えば、敵を討伐している時、あともう少しで倒せる!という所で知らない人に倒されて報酬が横取りされる、魚釣りなど静かにしないと獲物が逃げてしまうのに近くで騒いでしまう、プレイヤーキルと言って相手の了承無しに攻撃をされて殺されてしまうなどがあります。
このような行為を醍醐味とするゲームもありますが、大半は利用規約などで禁止されていることが多いです。
ワザとではなくても、周りを把握しておかないと妨害してしまうことがあります。
リアル世界なら「ごめん」で済むかもしれませんが、オンラインの世界では顔が見えず言葉だけでは誠意が伝わらないこともあるので注意です。
どのような行為が妨害となるのかは、公式ホームページなどに子どもでもわかりやすく説明されているので、必ず読むようにしましょう。
もしこのような進行妨害を受けた場合は、一度ゲームを終了することが一番です。
しばらくしてからゲームを再開すれば、何万人もいる中から再度会うことはそうそうありません。
また、進行妨害以外にもデータ改ざんでキャラクターを不正に強くしているプレイヤー(チーターと言います)が存在します。
この行為は犯罪です、過去に刑事告訴となった事例もあります。
このような行為を見かけたときは、運営側に違反報告する必要があるので覚えておくと良いと思います。
④個人情報の聞き出し
オンラインゲーム以外でもネットの世界でトラブルが多くなっているのが、個人情報の取り扱いです。
実際にどのようなトラブルがあるかというと
「ID‣パスワードを教えてしまいデータを乗っ取られた」
「住所を教えてしまい、不審な手紙が届くようになった」
「電話番号やメールアドレスを教えてしまい付きまとわれた」
などです。
さすがに初めての人に個人情報を話すことは抵抗があるでしょうが、少し会話をして親しくなったり、親切にされたりすると相手を信用して警戒心が緩みますよね。
個人情報を聞き出そうとする人は、この気のゆるみを利用してきます。
子どもの場合、一度信用しまうと言って良い情報と悪い情報の区別がつかなくなったり、「後で返せば大丈夫だよ」など悪知恵を吹き込まれたりするため、トラブルとなりやすいです。
回避としてはチャットをしないという選択が一番だと思いますが、今後もずっと守っていかなければならないルールとして「個人情報を一切伝えない」という習慣をつけていくことが良いと思います。
また、個人情報は伝える以外にも「写真」に沢山詰まっていることを知っておかなければなりません。
写真には写っている情報以外にも、撮った日時・場所のデータが残るので位置の特定がされてしまいます。
また、一度渡してしまってから取り返すことはほぼ不可能、ネットなどで拡散されてしまっては手の打ちようがありません。
このような危険を子どもに教えていくことが、子どもを守る術だと思います。
⑤課金などの金銭トラブル
今も増え続けているトラブルは課金などの金銭トラブルです。
「無料ゲームとあったが、アイテムが有料なことを知らず、子どもが何度も買ってしまっていた」
「一度クレジット決済で課金アイテムを買ってあげたら、クレジット情報が記憶されていて何度も課金アイテムを買ってしまった」
「子どもが親のクレジットカードを無断で使用し50万円の請求があった」等
消費生活センターへの連絡が多くなっています。
このことに関して消費生活センターでも呼びかけていますが、親が利用規約を把握したうえで子どもとよく話し合い、それぞれを家庭でルールを決めることが一番大切です。
まとめ
以上5つのトラブルに関して紹介しました。
①アイテムの貸し借りや見せ合いは意図しなくても奪ったり、奪われたりする結果となることがあるため、貸し借りや見せ合いをしないこと。
②チャットなどで誹謗中傷を受けないためにも、ゲームのルールは把握してマナー・礼儀を守って遊ぶこと。
③ゲームの進行妨害をしないためには公式ホームページなどで禁止事項を把握する。また自分が妨害を受けた場合は、一度ゲームをやめて時間をおいてから再度ゲームを行う。
④個人情報を聞き出そうとする甘い言葉に騙されないよう、オンライン上では個人情報を一切語らず、写真も渡さないことを徹底する。
⑤金銭トラブルの回避のためには親も利用規約を把握し、課金について家族で話し合いルールを決める。
親としてはオンラインゲームを通したトラブルは気づきにくいこともあり、より心配ですよね。
ただ、今の社会はオンライン・インターネットの世界が身近すぎるため、トラブルが怖いからといつまでも避けていけるものではないと思います。
また、中高生になってからは、子どもがやっているゲームを親が把握していくことは難しいんじゃないかとも思います。
なので、小学生という親の目が届きやすいうちに間違った認識をしないよう、トラブルの被害者にも加害者にもならないようマナーやルールを教えていく必要があると思います。
スポンサーリンク