子どものいる家庭でペットを飼うのは大変だけどおススメの理由!

これまでペットを飼おうかどうか迷ったことはありませんか?
または子どもにペットが欲しいとせがまれた経験がある方もいるかと思います。

子どもがペットを飼うことで情操教育に良いとは言うけれど、世話が大変そうだったり、部屋の汚れや臭いが気になったりと躊躇する理由は色々ありますよね。
それでも私は子どもがペットを飼うことで得られるメリットは大きいと思っています。

実際、私は2児の母ですが、うちでは犬やウサギ、ハムスターなど色々飼ってきました。
私が虫を苦手でも、子ども達が捕まえてきた昆虫に名前を付けて飼育することもあります。

このような経験から、子どもがペットを飼育することのメリットやデメリット、子ども達の変化をご紹介したいと思います。

子どものいる家庭でペットを飼うのは大変だけどおススメの理由!子どもがペットを飼うと本当に情操教育になる?

まずペットを迎えるにあたって「命の大切さを学べる」「情操教育になる」など一般的に言われていますが、本当に学びとなるのでしょうか?
命のお世話をする時点で何かしらの学びとなりそうだと思いますが、このような場合はどうでしょう?

ペットを飼いだして「始めだけしか可愛がれない」「ペットの世話が義務となる」「ペットへの関心が無くなる」…このような状態で本当に学びとなると思いますか?
私は責任感のない大人となっていくんじゃないかと思います。

ペットを飼うことで学びとなるかどうかは飼育への関わり方次第だと思います。
ちゃんと子どもがペットに関心を持ち、積極的に世話をするようになれば、とても大きな学びとなります。
また、ペットとの関係が良好に築ければ、ペット達は命という尊いものをその身をもって子ども達に伝えてくれます。

ただ、子どもだけでペットとの関係を良好に築く・関心を持って最後まで世話をするというのはなかなか難しいことだと思います。
子ども達の目の前にはゲームや遊びなど楽しいことが沢山あり、そこを自制するのは簡単な事ではありません。

そこは親である私たちの手伝いが必要なのだと思います。
ペットと一緒に居る事・世話をする事を楽しい事だと関連付けてあげられたら、優しく愛情深い素敵な大人へと成長していくんじゃないかと思いませんか?

子どものいる家庭でペットを飼うのは大変だけどおススメの理由!子どもがペットを飼うメリットデメリット

では実際どのような影響があったか、犬を飼い始めた時の子ども達の変化を紹介します。

メリット
・ペットが誤飲してしまうため部屋を片付けるようになった。
・しゃべらないペットの気持ちを察するようになった。
・朝ペットと遊びたいために早起きになった。
・ゲームの時間が減った。
・ペットの体調が悪いと友達と家で遊びたくても、外で遊ぶようになった。
・動物に関する本を積極的に読むようになった。
・家族みんなでの会話が増えた。

主に小4の長男の行動の変化ですが、5歳の長女も犬のおもちゃに興味を持ったり、散歩ですれ違う犬の飼い主さんへ挨拶したりと社交的になったと思います。

また、逆にデメリットもあります。

デメリット
・エサ代やペット病院代、しつけ教室代など出費が増えた。
・散歩の時間が必要。
・部屋が汚れやすく、臭いが気になる。
・壁紙や家具を噛んで傷つく。
・子犬やしつけがしっかり出来ないうちは、噛まれることがある。
・動物アレルギーの発症の可能性がある。

ほとんどのデメリットが大人の事情ですが、子どもにとってのデメリットはアレルギーだけだと思っています。
犬や猫以外のウサギやハムスターだとほとんどケージ内で生活するため、汚れや臭いは気になりません。

今子ども達はゲームや動画などバーチャル世界との接触が多く、リアル世界でのコミュニケーションが苦手だと言われていますが、言葉を発しない動物との接触は、相手の気持ちを察する・相手の立場になって考えるなど心の成長に大きく影響すると思います。

子どものいる家庭でペットを飼うのは大変だけどおススメの理由!ペットを飼わなくても命の大切さは学べる?

ペットを飼わなくても命の大切さは学べる…今小学校でも話題となっているテーマです。

私が小学生だった頃は学校にインコやウサギ、金魚など様々な生き物がいて当然のように生き物係といった係がありました。
しかし、今は金魚やメダカがいる小学校はあると思いますが、ウサギや鳥といった動物を飼っているところは少ないと思います。
アレルギーを発症する子どもが増えたこともありますが、学校自体が動物の世話が出来ない…といった経緯もあるようです。

この背景には子どもの頃に動物との触れ合いが少なく、動物の飼育方法がわからない…動物の命に責任が持てない…といった大人が増えていることがあるようです。

文部科学省の文書で

動物に触れた体験のない子どもは、ちょっとしたことで動物を遠ざけてしまう。 一方、小さい時から昆虫やハムスター、犬や猫などに触れて育ってきた子どもは、少々の汚れや、小さな傷をものともせず、お気に入りの動物と遊び安らぐことができる。動物と触れる体験のない子どもたちに比べ「生きる力」がついている。また、「可愛がっていた動物の死に立ち合ったことのある子どもは、その体験のない子どもより自殺を否定する」、「動物を飼っている少年達の方が、友達から信頼されていた」などの報告がある。ペット動物を持てた子どもが、さまざまなストレスをペット動物と一緒に乗り超えていった例も多く、最近は動物を心理療法に使うこともある。

と表記されているものがありました。

このことからもペットの影響は大きいことがわかりますね。

全ての人がペットを飼っていませんが、それでも命の大切さや責任感といったものは持ち合わせていると思います。
しかし、ペット達は「自殺の否定」や「ストレスを乗り越える」など大人になった時の現代社会を生き抜く精神力も養ってくれるんです。

生き物との交流で出来た責任感は人間関係でも良い影響を持ち、物言わぬ生き物の世話をするといったことで人に対しての優しさや想像力も養うと思います。
将来、動物に対する愛護の視点を育てることからも、子どものうちに動物の飼育を経験することはとても大切だと思います。

まとめ

ペットを飼うことで子ども達へとても良い影響があることが解かったと思いますが、いろいろ書いたので要点をまとめます。

  • 子どものペットとの関り方で良い学びとなるかどうか決まる
  • 子どもがペットと良い関係を作るには親の手助けが必要
  • ペットを飼うことで子どもへのメリットが多く、デメリットは少ない
  • ペットの存在が子どもへ生きるための精神力を養い、思いやりや想像力を学ばせてくれる

親としては子どもの育児・教育だけで手いっぱい!と思うかもしれませんが、子ども達の心の豊かさについて考えると、ペットの飼育も良いと思いませんか?

それぞれの家庭環境で飼育が難しい場合もあるかと思いますが、親子でペットの飼育について話し合う・調べる・飼育を想像するなどの時間を取るだけでも子どもへの影響は違うと思います。

是非この機会にご家庭でペットについて話し合ってみてはいかがでしょうか。

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