私は昔、パン屋でバイトをしていたのですが、小さい子が触ってしまうんですよね。
商品であるパンを。
こちらとしては見つけ次第そのパンは破棄するようにしていました。
ただ、触ってしまったパンを知っていながら放置する母親も中にはいて、困ったものです。
そんな、子どもがパンを触ってしまうことに対して元店員側の意見とどうやったら子どもがパンを触らなくなるのかについて書いてみました。
スポンサーリンク
子どもがパンを触ってしまったときの店員側の意見
子どもがパンに手を触れたのを見た時、ご両親が周りにいない場合は「触ってはいけないよ」と軽く注意しますが、やはりご両親どちらかがいるときとなると店員は注意しづらいものです。
子どもが触ってしまったものを購入してくださる方も中にはいるのですが、逆に放置してしまう人もいます。
お店としては焼きたての温かいパンを提供したいので、焼きあがったら直ぐに店頭へと並べます。
ですのでショーケースやビニール袋に入れるのが難しいのです。
どうして難しいのかというと、温かいパンは熱をもっているのでショーケースを曇らせてしまいます。
また、ビニール袋に入れてしまうと水分が発生してしまい、ふわふわなパンやカリカリのパンが湿ってしまい、美味しく食べられなくなってしまうのです。
時間がしばらく経ち、温かさが無くなったパンならショーケースやビニール袋に入れることができるのですが、お店側としてはやはり、焼きたての美味しい状態のまま持ち帰ってもらい食べてほしい、という気持ちが強いのです。
パンの写真だけ貼って店員が買うときに出す、と方法も検討されたのですが、やはりお客さんが本物をみて選んだ方が楽しい。
と言う意見をもらえたので、実行はしませんでした。
なので、子どもが触ってしまうことに対し、私たち店員は「子どもだから仕方がない」と思うようにしています。
例えパンが廃棄になっても怒りましませんでした。
ただ、「どうしてご両親は注意をしてくれないのだろう?」と、ご両親に疑心の目を向けてしまうこともありました。
子どもにパンを触らせない方法
子どもにパンを触らせないようにするにはまず、そのパンが商品であることを覚えさせることが大事だと思います。
生後まもない赤ちゃんの話ではなく、保育園や幼稚園に通える年齢になった子どもなら何故触ってはいけないのか根本的な意味は分からなくとも、触ってはいけないものという認識をしてくれると思います。
例えば「人のことを叩いてはいけません」と言えば聞き分けのいい子どもなら「叩いたらいけないんだ」と理解して叩くのを止められると思います。
また、「叩いてはいけません」と言われても「どうして叩いてはいけないんだろう?」という疑問が生まれ、理由がわからないと叩いてしまう子もいます。
そういう子には「叩くと痛いから叩いてはいけないんだよ」と教えると思います。
子どもに「これは商品でお金を出して買うものだからあなたが触ると商品はダメになってしまう。そのパンは食べたいパンじゃないんだから触ったら買わなくてはいけないんだよ?」
と言っても伝わらないので、パン屋に行くときは、
「今からパン屋さんに行くけど、欲しいパンがあったら教えてね。手で触っちゃダメだよ。」
と教えてあげてください。
子どもに何も説明なしに怒ってはトラウマになってしまいます。
店員側からしても怒鳴り怒ってまでやめてほしいというわけではないのです。
それでもどうしても触ってしまう場合
説明しても分かってもらえない。
と嘆くお母さんお父さんは多いと思います。
そんな時に1度試してもらいたいことが有ります。
それは、ミスタードーナツのようにパン屋にはトングとトレーがあります。
もし、パンを触ってはいけないと注意して触ってしまう子どもならトングを持たせてあげてください。
欲しいパンがあればトングでパン掴もうとするでしょう。
私が働いていたお店では子供用のトングとカゴを用意するようにしました。
そこから子どもがパンを手で触るという行動が減りました。
もし、お子さんがカゴに食べられない量のパンをいれても潰れていない限り店頭に戻すこともできます。
それに、私が働いていたところではカゴはパン3つ程度しか入れられない小さいものでしたので、食べられない量を入れてしまう子はいませんでした。
もし、この方法を試したことがないお店では是非試してほしいです。
パン屋さんで子どもが手で触ってしまうことを困っている場合、取り入れてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は子どもがパン屋のパンを手で触ってしまう悩みについて書いてみました。
大切だと思っていることは、
1、子どもがパンを触ってしまった場合店員さんに伝える
2、子どもに前もって触ってはいけないことを伝える
3、子ども用のトングやカゴを用意して手で触らせない方法を作る
の3つです。
「子どもが触ってしまうから」
という理由でパン屋になかなかいけないご両親もいると思いますが、触ってしまうのはそのパンに興味がある証。
とても素晴らしいことだと思います。
もし、子どもがパンに興味があるようでしたら一度ご家庭で一緒にパンを作ってみてはいかがでしょうか?
スポンサーリンク