幼稚園や保育園を卒園し、まだまだ幼いと思っていた我が子もランドセルを背負うと一気に大きくなったような気がしますよね。
それでも小学6年生と並ぶと幼児の様な幼さを感じます。
小学校は小1~小6と見た目でも大きく変わる、成長幅の大きい時期なんです。
その中でも友達関係については中学年に確立されていくそうです。
うちには小学4年生の長男がいます。
長男も友達付き合いで色々あったので、一例として小学生の友達付き合いやその時の親としての関わり方を紹介したいと思います。
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子どもの成長発達段階って気にしていますか?
子どもが幼いうちは育児雑誌を見て「そろそろ歩くかな」「そろそろ友達と遊べるようになるのかな」など、成長発達段階を気にしながら子どもの成長を楽しみにしますよね。
しかし、だんだん一人で出来ることが増えてくると、日々自立することを目標とするだけで成長発達を意識しなくなくなりませんか?
特に私は長男が小学生になってからは、全く気にしていませんでした。
それより、学習面はちゃんと理解できているか、宿題をやったか、忘れ物がないかなど、他に気になることが沢山あります。
さらに中学年になってくると友達と遊ぶことが多くなり、友達の家にお邪魔することや、週末に遊ぶ約束をしてくることがあり「ちゃんと訪問マナーは出来ているか」「向こうのお家のご迷惑になっていないか」など更に気にすることが増えていきます。
そんな中、うちに遊びにくる友達の言動をヒドイと思うことが多々ありました。
一緒に遊んでいる子が困っていても他人事のように困っている姿を見て笑ったり、より困らせようとしたり…とにかく思いやりを感じません。
「やられて嫌なことはしない」「相手の立場になって考える」なんて言葉は低学年で習ってきたことだと思っていましたが、相手を傷つけても平気なんです。
もしかして「うちの子も外ではこんなにヒドイのかな…」と悶々としていました。
しかし、たまたま「10歳の壁」「ギャングエイジ」という言葉を知り調べてみると、小3~4年生の成長発達段階で生じてくる問題だったのです。
これを知ると、ヒドイと思っていた子ども達の言動も理解でき、悶々としていた気持ちがスッキリしました。
小学生になっても成長発達にあった対応が必要なんだと改めて思いました。
中学年の成長発達について
まず小学3~4年生の発達段階で「10(9)歳の壁」「小4の壁」など呼ばれることがあります。
「10歳の壁」とは抽象的な概念がわかるようになるけど、発達の個人差が大きいから算数など勉強でつまずく子がいたり、自己肯定感を持ち始める時期で人と自分を比べて認識するようになるからネガティブな感情が生まれることがあったりするそうです。
そして気に入らない相手を無視する・悪い噂を流すなど関係性攻撃をしてしまうことも。
また、小学3~4年生は「ギャングエイジ」なんて呼ばれることもあります。
「ギャングエイジ」とは子供同士の仲間意識が強くなりはじめ、同年齢・同性の友達と閉鎖的な小集団を作ることです。
子ども同士で影響し合い、成長していくのですが、この時期の特徴が
- 大人が見ないところで子ども達だけで活動する
- 仲間同士だけの約束や秘密ができる
- 仲間内でリーダーや役割・責任ができる
- 学校の決まりや親との約束を破り、言うことを聞かずに言い訳や口答えをする
- 大人びた言葉使いをする
…だそうです。
この「10歳の壁」「ギャングエイジ」2つを知ると、ヒドイと思った言動も納得です。
仲間意識から少しでも逸れたことをしている子をみんなでからかい、からかっている子同士で結束が生まれる。
また、自分より優れている子や劣っている子に対してからかうことも「自分より出来るからムカつく」「自分と同じに出来ないからムカつく」といったところだったんですね。
私自身、この発達段階を知らないときは「ヒドイ」としか思いませんでしたが、成長発達を知ると「これも成長なんだ」と思うことが出来ました。
どう対応していくか
成長の過程なのがわかっても、思いやりがなくていいわけではないですよね。
思いやりを持つにはどうすればいいのか…考えていた時のことです。
ある時息子が友達にお金を取られていることに気づきました。
小4でこんなことがあるの?!と驚きましたが、その後学校から連絡があり問題の子と母親が謝罪に来てくれ事件としては収まりました。
そして息子とはすぐにお金の価値や友達という存在について話し合いました。
それからもその子との付き合いは変わらず遊びに行ったり来たりしていますが、相変わらず思いやりのある会話は聞かれません。
正直、親としてはあまり付き合いを持って欲しくないと思っちゃうけど、子どもの友人関係にまで口を出したくないですよね。
どうしたらよいのか悩んでいましたが、年相応の成長発達段階なんだとわかると、親が関わるより子ども自身で考えていく問題なんだと思えるようになりました。
友達付き合いの中から子どもが考えて、善悪を踏まえた判断していくことが成長につながるんだと思います。
そしてその判断がちゃんと出来るよう、助言したり見守ったりしていくことが親の役目なんだと思いました。
それには子どもと話し合う、特に子ども自身で考えて答えを出していけるような話し合いが必要です。
息子にはいつも「どう思う?」「どうしたらいいかな?」と言うように心がけています。
「相手の気持ちを考える」「自分がやられたらどう思うかを考える」低学年から言ってきていることだけど、ちゃんと理解できるようになるのは相手や自分を認識できるようになる中学年からなのかもしれませんね。
まとめ
以上のことをまとめますと…
- 成長発達段階を理解していくことが必要。
- 「10(9)歳の壁」「ギャングエイジ」という発達段階がある。
- 友達とどう付き合っていくのか子どもが判断していけるよう、親は助言・見守りをする。
- 子どもの思考力を支えるような話し合いをする。
となります。
3~4年生は友達同士の付き合いが確立されてくる大切な時期ですが、親としてもまだまだ言いたいこと、手を出したいことが沢山ありますね。
でもそこはグッと我慢をして「指示待ち人間」にならないよう、考える力を育てていく大切な時期でもあるんだと思いました。
「子育ては手を放しても目を離すな」という言葉を聞いたことがあります。
子どもが自立して親の手を必要としなくなっても、まだまだ成長や変化を見守っていく必要があることを改めて実感しました。
また、これから反抗期という一大イベントが待っているはずだし、私自身も親として成長していかないといけませんね。
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